Nexus7(2013)LTEモデルをルーターとして使ってしまう、という新提案をやっている会社があります。WiMAXでもおなじみのBroadWiMAXを提供している”Link Life”という会社のサービス”Broad LTE フラット for タブレット”です。SIMフリーのNexus7(2013モデル)にワイモバイルのLTE通信SIM(月間10GB)をセットにした商品になります。このサービスについて詳細をまとめてみました。

サービス概要

この「Broad LTE フラット for タブレット」というサービス、ワイモバイルLTEの10GB/月をNexus7(2013)LTEモデルとセットにした商品です。Nexus7(2013)にLTEのSIMを装着して使うタイプになるので、Nexus7自体が通信機能を持つことになる上、Androidのテザリング機能を使ってNexus7をルーターとして使うこともできます。最大7台の端末をWi-Fi接続することができます。
さて、では詳細を見ていきます。

通信サービスの詳細

通信サービスは前述通り、ワイモバイルLTEとなります。ワイモバイルではたとえばNexus5などソフトバンク回線を使ったSIMの提供を行っていますが、この「Broad LTE」で提供されるSIMは旧「EMOBILE LTE」となり周波数帯は1.7GHz帯となります。Nexus7(2013)は発売当初はこの周波数に対応していなかったのですが、早い段階でAndroidのアップデートにより対応しています。

通信エリア

通信エリアはワイモバイルの「4G LTE」および「3G」エリアとなります。最近のワイモバイルはソフトバンク回線網にも乗り入れていてマップ上はほぼ全国をカバーしたエリアを持っていますが、この旧「EMOBILE LTE」の1.7GHz帯のエリアはさすがにそこまでは広くありません。本サイトは主にWiMAX2+の情報発信サイトですが、WiMAX2+のエリア内で検討している方にとっては「ほぼ同じかややワイモバイルLTEの方が広い」という感じのエリアです。ただし、WiMAX2+の電波は電波特性上、建物内に弱く、エリア内であってもビル内や室内ではつながらない場所もみられますが、比較で言うとワイモバイルLTEの方が建物に強い電波特性があります。

>>外部リンク:エリアマップはこちら | ワイモバイル

通信速度

規格上のワイモバイル4GLTEは下り最大75Mbps/上り最大25Mbpsとなります。

通信データ容量

サービス規定の通信データ容量は上記の最大速度で月間10GBまでです。月間10GBを超えた場合は月末まで128Kbpsに減速されます。

通信量による速度規制

さて、速度規制についてです。

月間通信量規制

月の途中で10GBの通信量を超えた場合、その日の夜9:00(21:00)から翌月初日の深夜2:00までの通信速度が128Kbpsに規制されます。

短期通信料規制

また、WiMAX2+の「3日3GB規制」に相当する短期間での規制についてですが、「1日366MB」を超えた場合が規制の対象となります。1日366MBを超えた場合はその日の夜9:00(21:00)から翌日の深夜2:00までの通信速度が128Kbpsに規制されます。つまり、短期通信量規制に引っかかった場合の規制時間は夜間の5時間、となります。
「1日に366MB」と考えると少ない気もしますが、日中外出先でタブレットを使い夜間は自宅でWi-Fi運用するという人にとっては、日中(夜の9:00まで)はどれだけ使っても規制にかかりませんし、21:00から翌日2:00までの5時間の規制だけでまた解除されるので、月間の通信量が10GBに収まりさえすれば、短期の通信規制は気にならない規制ルールだと思います。

>>通信の規格・規制の詳細はこちら

料金体系

料金プランは「月額最安プラン」と「ベーシックプラン」の2つがあります。

費用 月額最安プラン ベーシックプラン
登録手数料 3,000円 3,000円
初期費用 18,857円 0円
月額料金 2,856円 3,695円
端末代金(Nexus7) 無料 無料

月額最安プランは「初期費用」の名目で最初に「18,857円」を支払うことで月々の支払額を安く抑えています。24ヵ月契約を前提とすると「月額最安プラン」は2年総額が90,401円となり、「ベーシックプラン」は2年総額が91,680円となるので、どちらも総額では変わらないですね。
ちなみにWiMAX2+の本家UQ-WiMAXのFLATプラン(月間データ量7GBまで)であれば24ヵ月計算で総額が91,704円となるので、ほぼ変わらない料金と見ることができますが、月間データ量がWiMAX1の7GB/月に対して10GB/月というメリットがありますね。

>>料金プランと特典の詳細はこちら

Nexus7の詳細

Nexus7(2013)LTEの基本スペック

提供されるNexus7(2013)のスペックは以下の通りです。当然、LTEモデルとなりますし、SIMフリーモデルなので、本商品で提供されるワイモバイルLTEのSIM以外にもドコモ・ソフトバンク・auの電波を掴むことができます。ですから、将来的にはドコモ系の格安SIMやau系のmineoのSIMでも利用可能、と通信機器としては万能です。

型番 ME571-LTE
製品名 Nexus7(2013) 32GB
カラー ブラック
OS Android 4.3(*1)
CPU APQ 8064 QuadCore 1.5GHz
メモリ 2GB
モニタ 7.02 インチ
WiFi IEEE 802.11a/b/g/n
サイズ 114×200×8.6mm(W×D×H)
重量 299g
駆動時間 約10時間
その他 WEBカメラ・Bluetooth
SIM 下り(受信時)最大75Mbps/上り(送信時)最大25Mbps(*2)
  1. 初期OSは「Android 4.3」ですが最新OS「Android 5.1.1」までアップデートされます。(2015/8時点)
  2. 通信速度は本商品で提供されるワイモバイルLTEの通信速度です。実際の通信速度は装着されるSIMの規格に従います。
  3. *2015/10/21追記:最新OS”Android6(マシュマロ)”がNexus7(2013)LTEに対応することがアナウンスされています。

周波数のまとめ

「Broad LTE」という商品とは直接関係ありませんが、Nexus7(2013)の対応周波数および格安SIMも見据えた国内通信各社の周波数帯をまとめてみました。

Band 周波数 Nexus7(2013)LTE docomo au sb YM
1 2,100MHz 3G
2 1,900MHz × × ×
3 1,800MHz ×
4 1,700MHz
2,100MHz
× × ×
5 850MHz × × ×
6 800MHz × × × × ×
7 2,600MHz × × × ×
8 900MHz 3G × × ×
9 1,700MHz
1,800MHz
× × × × ×
11 1,500MHz × × × ×
18 800MHz × × × ×
19 800MHz × × × ×
20 800MHz × × × ×
21 1,500MHz × × × ×
26 850MHz × × × ×
28 700MHz × × ×

やはりNexus7(2013)は国内で使うにはドコモとの相性が一番いいようですね。SIMフリーなので将来的にドコモ系の格安SIMでの運用も可能です。バンド1が利用可能なのでau系のSIMでも利用できますが、au系SIMの場合は電波法的にちょっと問題があります。バンド1(2,100Mhz帯)はドコモ・ソフトバンク・auに割り当てられていますが、周波数帯の一番下にauが割り当てられており、さらにその下にはPHSの周波数帯が割り当てられています。なのでバンド1対応の中でauだけはバンド1の技適とさらにその下の「PHS周波数帯の干渉をしない」という技適通過も必要となっています。残念ながら現在のSIMフリー端末はバンド1の技適を通過しながらも「PHS周波数帯を干渉しない」という技適を通過していない(というよりも申請しない)ものもあり、Nexus7(2013)もその中の一つです。これはauが悪いわけでもNexus7(2013)が悪いわけでもないのですが、このあたりの問題はau系格安SIMのmineoがブログ「マイネ王」で綴っています。

>>外部リンク:「SIMフリー」スマホのほとんどがなぜmineoの動作確認端末一覧に載ってないの?|マイネ王