FUJI WiFi(SIMプラン)の魅力は「使い放題」でありながら、使いやすい「ソフトバンクマルチUSIM」で提供されている、という点です。
ソフトバンクのSIMフリースマホ向けのサービス「ソフトバンクマルチUSIM」によりいろんなSIMフリー機器で使えて、さらに使い放題という点です。
今回、FUJI WiFi(SIMプラン)の「使い放題プラン」を手持ちのAndroidスマホでも使えるのか?と思い、手持ちのSIMフリースマホ「OPPO R17 Neo」でいろいろと検証してみました。
目次
FUJI WiFi(SIMプラン)「使い放題プラン」でやってみたいこと
FUJI WiFi(SIMプラン)のモバイルルーターの少し残念なところ
2019年11月より、FUJI WiFi(SIMプラン)から待望の「使い放題プラン」が提供開始されました。
そもそも、FUJI WiFi(SIMプラン)はWiMAXのように「3日で10ギガ」という短期での使いすぎによる速度制限などが一切ない高速通信サービスです。これが「使い放題」に対応しました。
FUJI WiFi(SIMプラン)を契約するとモバイルルーター「FS030W」が無料で提供されますが、「FS030W」は残念なことにFUJI WiFi(SIMプラン)でも使えるはずの電波「ソフトバンク4G(AXGP)」に対応していません。
FUJI WiFi(SIMプラン)が提供している「ソフトバンクマルチUSIM(F)」は標準で使いやすいスマホの電波「ソフトバンク4G LTE」と、大容量データ通信に強い「ソフトバンク4G(AXGP)」がどちらも使える仕様です。
この中で、大容量データ通信に強い「ソフトバンク4G(AXGP)」が標準モバイルルーター「FS030W」で使えない、というのはなんとももったいない話しです。
手持ちのSIMフリースマホで使えるのか?
FUJI WiFi(SIMプラン)の特徴を最大限に生かせるのは「BAND41/42(AXGP)対応のSIMフリースマホ」です。
最近のSIMフリースマホは大体「BAND41/42」に対応しているので、FUJI WiFi(SIMプラン)(ソフトバンク回線)であればAXGPの電波利用もできるはずです。
繋がりやすいスマホの電波「ソフトバンク4G LTE」は「どこでも繋がりやすく高速」という特徴がありますが、一方で音声通話でも利用されている電波であるため、「使い放題」にはきびしい電波です。
やはり「ソフトバンク4G(AXGP)」の電波が使える場所では「ソフトバンク4G(AXGP)」で使いたいものです。
最近の国内入手可能なSIMフリースマホは国内のほぼすべての周波数帯に対応しています。もちろん、BAND41/42対応です。
よって、使い放題のFUJI WiFi(SIMプラン)をSIMフリースマホ(BAND41/42対応)でどこまで使えるのか?を検証してみたいと思います。
FUJI WiFi(SIMプラン)のSIMとAPN設定
ソフトバンクマルチUSIMの設定
FUJI WiFi(SIMプラン)が提供している「ソフトバンクマルチUSIM」が使用するアクセスポイントは「ソフトバンクアクセスインターネットプラス」と呼ばれるアクセスポイントです。
この「アクセスインターネットプラス」へのAPN(接続情報)は、ソフトバンク公式サイトで公開されており、以下のようになります。
プロファイル名 | 任意の名前(Softbank4G)など |
---|---|
APN(接続先情報) | plus.4g |
ユーザー名 | plus |
パスワード | 4g |
認証タイプ | CHAP |
IPタイプ | IPv4 または IPV4 & IPV6 |
他社が販売する携帯電話をソフトバンクで利用する | ソフトバンク
SIMフリー版スマホにこのAPN情報を登録することで、FUJI WiFi(SIMプラン)がSIMフリースマホでも使えるようになるはずです。
APN情報の設定
今回はSIMフリースマホ「OPPO R17 Neo」を使ってFUJI WiFi(SIMプラン)の検証を行ってみました。
「OPPO R17 Neo」は国内キャリアの電波にフル対応、もちろん「ソフトバンク4G(AXGP)」にも対応しています。2枚のSIMを刺して「VoLTE同時待ち受け」ができる「DSDV(Dual SIM/Dual VoLTE)対応スマホ」です。
この「OPPO R17 Neo」にFUJI WiFi(SIMプラン)のSIMを刺し、APN情報を設定してみます。
設定するAPN情報は以下の通りです。
APN名:plus.4g
ユーザー名:plus
パスワード:4g
認証タイプ:CHAP
IPタイプ:「IPV4」または「IPV4 & IPV6」
ただし、「OPPO R17 Neo」にFUJI WiFi(SIMプラン)のSIMを刺すと自動認識して上記APN情報はすでに設定されてしまいました。
なお、FUJI WiFi(SIMプラン)のSIMではMMSは利用できないため、上記以外の情報(MMS関連情報)は設定不要・設定しても意味がありません。
接続の確認
APN情報を設定すると、すぐにアンテナピクトが「Softbank」の表記に代わります。
これでSIMフリースマホでFUJI WiFi(SIMプラン)を使うための準備完了、通信オッケーの状態です。
FUJI WiFi(SIMプラン)をSIMフリースマホで使ってみる
速度測定してみる
では、早速SIMフリースマホでFUJI WiFi(SIMプラン)を使ってみましょう。
まずはそのまま「速度測定」してみました。
テザリングはできるのか?
次に、SIMフリースマホでのテザリングはできるのか?検証してみました。
OPPO R17 Neoでテザリングを有効にするためには、「設定⇒その他のワイヤレス接続⇒パーソナルホットスポット」で「パーソナルホットスポットを有効化」します。
ホットスポット名(Wi-Fiアクセスポイント名)は「OPPO R17 Neo」となりました。
「パーソナルホットスポットを有効化」すると、テザリングが利用可能となり、OPPO R17 NeoがWi-Fi親機になります。
※ホットスポット名(Wi-Fiアクセスポイント名)とパスワードは自動生成されますが、変更可能です。
別のSIMフリースマホから接続してみる
別のSIMフリースマホ「ZenFone3」からOPPO R17 NeoへWi-Fi接続してみました。
Wi-Fi子機として「OPPO R17 Neo」に接続した「ZenFone3」で速度測定してみます。
接続先が「OPPO R17 Neo」経由の「SoftBank」回線であることが表示されています。
「OPPO R17 Neo」はきちんとFUJI WiFi(SIMプラン)のSIMを使ってテザリング(Wi-Fi親機)ができているようです。
検証結果
このように、SIMフリーのAndroidスマホではFUJI WiFi(SIMプラン)のSIMを刺して大容量・使い放題のスマホとして使えることがわかりました。
また、テザリングもできます。
※なお、記事にはしませんがFUJI WiFi(SIMプラン)のSIMはSMS(ショートメール)の受信もできるようです。高額請求が怖いので「SMS送信」は確認していませんが受信はできます。つまり、電話を使わない方でのFUJI WiFi(SIMプラン)SIMだけでSMS認証などもできる、ということですね。
FUJI WiFi(SIMプラン)をSIMフリースマホで使うメリット
FUJI WiFi(SIMプラン)の少し残念な点
FUJI WiFi(SIMプラン)の最大の特徴はソフトバンク向けのSIMである「ソフトバンクマルチUSIM」のサービスであることです。
SIMフリー端末で使える上に、ソフトバンクの2つの電波「ソフトバンク4G」と「ソフトバンク4G LTE」のどちらの電波も使えます。
「ソフトバンク4G」は大容量データ通信に強い電波です。
「ソフトバンク4G LTE」はどこでも繋がりやすいスマホの電波です。
FUJI WiFi(SIMプラン)を契約すると選べる2つのルーター「FS030W(モバイルルーター)」と「HT100LN(ホームルーター)」はどちらも大容量データ通信に強い「ソフトバンク4G」に対応していません。
これは非常にもったいないことです。
SIMフリースマホこそFUJI WiFi(SIMプラン)を最大限に生かせる!
最近国内で入手可能なSIMフリースマホは国内キャリアの周波数帯にフル対応しています。当然、ソフトバンクの「ソフトバンク4G(AXGP)」やauの「WiMAX2+」などにも対応しています。
さらに通話に関しては国内VoLTEフル対応というスマホもあります。
このSIMフリー版スマホでFUJI WiFi(SIMプラン)を使うことで、ソフトバンクの2つの電波「ソフトバンク4G」と「ソフトバンク4G LTE」がフルに使えて大容量・使い放題のスマホになります。
しかも、Androidスマホならテザリングもできます、モバイルルーターを使わなくてもモバイルルーターの代わりになってしまいます。
SIMフリー版のAndroidスマホこそ、FUJI WiFi(SIMプラン)の魅力を最大限に生かすことができるデバイスです。
DSDVスマホなら月額4,020円で使い放題スマホが完成!
2枚のSIMが刺せて、VoLTE通話・通信の同時待ち受けができるスマホが「DSDV対応スマホ」です。
最近国内でも多く販売されるようになってきました。今回検証でつかった「OPPO R17 Neo」も「DSDV対応スマホ」です。
このDSDV対応スマホの1枚目に通話専用のSIMを刺し、2枚目にFUJI WiFi(SIMプラン)のSIMを刺すことで、音声通話もできる大容量・使い放題スマホになります。
たとえば、IIJmioが提供している音声通話専用SIM「ケータイプラン」を1枚目のSIMとして使い、FUJI WiFi(SIMプラン)をデータ通信専用のSIMとして使うことができます。
この場合、IIJmio「ケータイプラン」は月額920円、FUJI WiFi(SIMプラン)「使い放題プラン」は月額3,100円、合計で4,020円で音声通話可能な使い放題スマホになります。
FUJI WiFi(SIMプラン)はSIMフリースマホ・DSDV対応スマホと一緒に使うと夢が広がりますねぇ~!!