2019年4月15日にドコモから新しい料金プラン「ギガホ」「ギガライト」が発表されました。
通話料・通信料が安くなるだけでなく、契約プランのデータ容量を使い切った後もそこそこ快適に使える仕様に生まれ変わっています。
一方で、新料金プランの目的はスマホ本体代金との「分離プラン」である、ということ。いままで当たり前だったスマホ代金の割引が一切なくなるプランです。
この記事では、新しい料金プラン「ギガホ」「ギガホライト」が今までの料金プランとどう違うのか、そして家族みんなでドコモのスマホとドコモ光を使った場合のおトク度を説明していきます。
ドコモ新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」
30GBの大容量「ギガホ」プラン
「ギガホ」プランは月の上限が30GBまでの大容量定額制プランです。
今までのプランと大きく違うのは、30GBを超過した場合でも通信側後が1Mbpsは出る、という点です。
今までのプランでは上限を超過すると速度制限が128Kbpsでありほぼ使い物になりませんでしたが、「ギガホ」プランでは30GB超過後でも1Mbpsの通信速度が出るので、動画の標準画質程度は十分視聴することができます。
利用データ量 | 契約回線数 | 月額料金 | ドコモ光割引額 |
---|---|---|---|
~30GB | 1回線 | 6,980円 | 1,000円/回線 |
2回線 | 6,480円 | ||
3回線以上 | 5,980円 |
※2019年9月20日までにギガホへプラン変更した場合、6か月間は月額1,000円割引
使った分だけ「ギガライト」
「ギガライト」プランは7GBを上限として「使った分だけ」の料金を支払う変額制の料金プランです。
また、ドコモ光の契約があれば「ドコモ光セット割」が適用され、回線ごとに割引が適用されます。
利用データ量 | 契約回線数 | 月額料金 | ドコモ光割引額 |
---|---|---|---|
~1GB | 1回線 | 2,980円 | - |
2回線 | 2,480円 | ||
3回線以上 | 1,980円 | ||
~3GB | 1回線 | 3,980円 | 500円/回線 |
2回線 | 3,426円 | ||
3回線以上 | 2,980円 | ||
~5GB | 1回線 | 4,980円 | 1,000円/回線 |
2回線 | 4,480円 | ||
3回線以上 | 3,980円 | ||
~7GB | 1回線 | 5,980円 | 1,000円/回線 |
2回線 | 5,480円 | ||
3回線以上 | 4,980円 |
このように「契約回線数が多ければお得」「ドコモ光と一緒に使えばさらにお得」な料金体系・割引体系となっています。
7GBを超過した場合は通信速度が128Kbpsに制限され、この速度では使い物になりません。
ドコモ新料金プランとドコモ光セット割の関係
ドコモ光セット割の割引額増額
自宅のネット回線をドコモ光にした場合の割引「ドコモ光セット割」がわかりやすくなり、そして多くの場合に今までより割引額が大きくなりました。
新しいドコモ光セット割は回線契約ごとに最大1,000円の割引となり、契約回線数が多いほど非常におトク度が高くなります。
契約プラン | 割引額(回線ごと) | |
---|---|---|
ギガホ | 1,000円/契約回線 | |
ギガライト | ~1GB | -(割引なし) |
~3GB | 500円/契約回線 | |
~5GB | 1,000円/契約回線 | |
~7GB | 1,000円/契約回線 |
大容量30GBプランが安くなった
大容量プランが30GBプランの「ギガホ」に1本化されました。今までの20GBプランは無くなりましたが、それ以上に安くなっています。
料金プラン | ギガ | 月額料金 | |
---|---|---|---|
旧プラン | ウルトラデータLLパック | 30GB | 8,000円 |
ウルトラデータLパック | 20GB | 6,000円 | |
新プラン | ギガホ | 30GB | 5,980円(3回線以上) ~6,980円(1回線) ※SPモードコミ ※音声通話コミ |
30GBを使い切っても速くなった
「ギガホ」の最大の特徴として、30GBを使い切った場合でも通信速度が1Mbps出るようになりました。
今まではギガを使い切ると通信速度が128Kbpsという使い物にならない通信速度でしたが、新しい「ギガホ」プランではギガを使い切っても標準画質の動画が十分に見れる通信速度が出ます。
料金プラン | ギガ | データ繰り越し | 速度制限時 | |
---|---|---|---|---|
旧プラン | ウルトラデータLLパック | 30GB | 有り | 128Kbps |
ウルトラデータLパック | 20GB | |||
新プラン | ギガホ | 30GB | 無し | 1Mbps |
通話料とデータ通信量が一緒になった
「ギガホ」「ギガライト」の特徴として、今までは別オプションだった「SPモード(ネット接続利用料)」と「音声通話」が標準でコミの料金になっています。
音声通話は20円/30秒の従量制プランですが、追加オプションで「5分かけ放題(700円)」「完全かけ放題(1,700円)」を追加することができます。
オプション | 料金 |
---|---|
インターネット接続料 (spモード相当) |
基本料金にコミ |
音声通話(従量制) | 基本料金にコミ ※通話料金20円/30秒 ※家族間通話無料 |
5分かけ放題 | 700円 |
完全かけ放題 | 1,700円 |
ドコモの長期利用者がさらにお得になった
ドコモの継続利用期間(契約期間)に応じて、毎年の誕生日にdポイントがもらえます。
特典内容
もらえるdポイントはドコモの継続利用期間に応じて変わり、以下の通りのポイントとなります。
ステージ | 継続契約期間 | ポイント |
---|---|---|
プラチナステージ | 15年以上 | 3,000pt |
4thステージ | 10年以上 | 2,000pt |
3rdステージ | 8年以上 | 1,500pt |
2ndステージ | 4年以上 | 1,000pt |
1stステージ | 4年未満 | 500pt |
期間限定・用途限定
長期利用特典としてもらえるポイントは「期間限定・用途限定」のポイントとなり、通常のdポイントとは使い勝手が違ってきます。
まず、「期間限定」についてですが、ポイント付与から6か月以内に限定され、6か月を超過するとポイントは消滅します。
また、「用途限定」については以下の利用制限があります。
ポイント利用 | 可否 |
---|---|
ドコモでのスマホ購入 | ○ |
dマーケット | ○ |
dポイント加盟店でのポイント利用 | ○ |
d払い | ○ |
dカードプリペイドへのチャージ | × |
ポイント交換 | × |
ケータイ料金の支払い | × |
データ容量(ギガ)追加購入 | × |
このように、用途がかなり限られてきます。dカードプリペイドへチャージできるなら使い勝手が非常に良いのですが、それもできません。
コンビニならローソンでのdポイント支払やネットだとアマゾンやメルカリでの「d払い」として利用することができます。
2年契約期間の見直し
スマホ契約では「2年契約自動更新」がすっかり定着しました。2年間の継続利用契約(途中解約金9,500円)に加え、2年後の契約更新月での解約を申し出なければ、自動的に次の2年契約が結ばれる契約形態です。
「ギガホ」「ギガライト」では「2年契約する/しない」の選択に加え、「自動更新する/しない」を選択することができるようになりました。「自動更新する/しない」は契約の途中で自由に変更することができます。
「はじめてスマホ割」の適用範囲が拡大
ちょっと古い契約でFOMAをご利用の方がスマホ(Xi)へ契約変更した場合に受けられる「はじめてスマホ割」が復活です。
旧「はじめてスマホ割」はFOMAからXiへの契約変更が対象となる割引でしたが、新しい「はじめてスマホ割」はすでにスマホ(Xi)をご利用の方でも(すでに新規受け付け終了している)古い料金プランをご利用の方が「ギガホ」「ギガライト」へプラン変更する場合にも適用されます。
現在の契約プラン | はじめてスマホ割(割引額) | |
---|---|---|
FOMA契約 | すべてのプラン | 1,000円/月 (12か月間適用) |
Xi契約 | ケータイプラン | |
カケホーダイプラン | ||
カケホーダイライトプラン | ||
シンプルプラン |
タブレット・モバイルルーターの月額基本料金が安くなった
ドコモのスマホをご利用の方が2台目としてタブレット(iPadなど)をご利用になる場合、旧プランでは月額2,500円かかりましたが「ギガホ」「ギガライト」と組み合わせると月額1,000円で利用できるようになりました。
契約プラン | 利用料金(月額) | 毎月利用できるデータ容量 |
---|---|---|
旧プラン | 1,700円(基本料金) 300円(spモード利用料) 500円(シェアプラン) |
スマホの契約データ容量(旧プラン)を共有する |
新プラン | 1,000円 | スマホの契約データ容量(ギガホ・ギガライト)を共有する |
「ギガホ」「ギガライト」のメリット・デメリット
「ギガホ」「ギガライト」でお得になる人
「ギガホ」「ギガライト」の大きな傾向として、以下のことが言えます。
- 2年毎に最新機種へ機種変更する人は損をする
- 2回線以上の契約でお得になる
- ドコモ光との併用でさらにお得
2年毎に最新機種へ機種変更する人は損
まず大前提として「ギガホ」「ギガライト」は「あまり機種変更しない人」がお得になる料金プランです。これはそもそもが総務省の「通信料金と機種代金の分離」という方針に従って設定された料金プランだからです。
今までの料金プランでは高額なスマホ代金に対して毎月の端末代金補てんがあることで、非常に安くスマホを購入することができました。逆を言えば、あまり機種変更をしない人が頻繁に機種変更する人の機種代金を負担していた料金プランと言えます。
「ギガホ」「ギガライト」はこのような不公平をなくし、スマホ代金が安くならない代わりに通話・通信料金が安くなっています。
「ギガホ」「ギガライト」は2年ごとに機種変更しない人がお得
2回線以上の契約でお得
ドコモの「家族みんなでドコモ」の囲い込みがさらに進んだ料金プランになっています。
そこそこデータ通信をする人が5~7GB使うとした場合、旧プランではデータ通信料金が月額5,000円程度だったのに対し、「ギガライト」の1回線契約では6,980円と高くなっています。
ドコモ光との併用でお得
ドコモ光と一緒に使う場合の割引「ドコモ光セット割」が旧プランでは「代表回線」にのみ適用だったのに対し、「ギガホ」「ギガライト」では回線ごとに最大1,000円の割引適用となります。
このため、契約回線数が多いほど旧プランの割引額よりもぐんぐん安くなっていく仕組みです。
結論:「ギガホ」「ギガライト」でお得になる人
- 家族2~3人以上でドコモのスマホを使っている人(家庭)
- 自宅の光回線はドコモ光
速くて安い「ドコモ光」プロバイダーはどこ?
速さなら「GMOとくとくBB」安さなら「ぷらら」の理由
ドコモ光を提供しているプロバイダーは全部で38社もあります。
この38社の中で「速くて安いドコモ光」を選ぶと「速さで選ぶならGMOとくとくBB」「安さで選ぶならぷらら」となります。
この結論に至るまでの検討については、こちらの記事を参考にしてみてください。
速さにこだわる「GMOとくとくBB×ドコモ光」
料金プラン最安の「タイプA」対応
ドコモ光の料金プランは「タイプA」「タイプB」「タイプC」があり、月額料金が異なります。
GMOとくとくBB×ドコモ光は高速フレッツ光回線を使ったサービスの中で最も安い料金タイプ「タイプA」対応です。
ドコモ光最安プラン「タイプA」対応
高速通信「v6プラス」対応ルーター無料
GMOとくとくBB×ドコモ光はフレッツ光回線の夜間の速度低下を迂回して高速通信ができる技術「v6プラス」に標準(無料)で対応しています。
しかも、「v6プラス」対応ルーターをずっと無料でレンタルしてくれます。
高速通信技術「v6プラス」が標準装備!
最大20,000円キャッシュバック
GMOとくとくBB×ドコモ光が実施中のキャンペーンでは「最大20,000円キャッシュバック」の特典があります。
同時加入のオプションによってキャッシュバックがかわり、以下のようになっています。
同時加入オプション | キャッシュバック |
---|---|
ひかりTV for docomo(2年割) + DAZN for docomo |
20,000円 |
ひかりTV for docomo(2年割) | 18,000円 |
DAZN for docomo | 15,000円 |
- | 5,500円 |
オプション無しで誰でも15,000円キャッシュバック!
キャッシュバックにこだわる「ドコモ光 for plala」
料金プラン最安の「タイプA」対応
「ドコモ光 for plala」も、ドコモ光最安の料金プラン「タイプA」対応です。
料金タイプ「タイプA」は月額料金最安、回線速度最速のフレッツ光回線を利用したサービスです。
ドコモ光最安プラン「タイプA」対応
高速通信「OCNバーチャルコネクト」対応ルーター無料
「ドコモ光 for plala」はフレッツ光回線の夜間の速度低下を迂回して高速通信ができる技術「OCNバーチャルコネクト」に標準(無料)で対応しています。
「OCNバーチャルコネクト」は「v6プラス」と同じ仕組みによって、夜間のフレッツ光の混雑を迂回して速度低下のない速い通信速度を実現してくれる高速通信サービスです。
「ドコモ光 for plala」では、このOCNバーチャルコネクトに標準対応しかも「OCNバーチャルコネクト」対応ルーターをずっと無料でレンタルしてくれます。
高速通信技術「OCNバーチャルコネクト」が標準装備!
オプションなしで15,000円キャッシュバック
「ドコモ光 for plala」が実施中のキャンペーンは「オプションなしで15,000円キャッシュバック」の特典があります。
つまり、申し込み者全員へキャッシュバック15,000円と、ドコモ光のキャンペーンの中では最もキャッシュバック特典の条件が良いドコモ光と言えます。
オプション無しで誰でも15,000円キャッシュバック!
「ドコモ光 for plala」と「GMOとくとくBB×ドコモ光」の比較
ぷららもGMOとくとくBB、どちらもドコモ光最安料金「タイプA」対応、高速通信「v6プラス対応」、しかもv6プラス対応ルーター無料レンタル、とほぼ同じ仕様で、もっとも安くて速いドコモ光と言えます。
違いは以下の2点です。
- So-netはオプションなしで15,000円キャッシュバック
- GMOとくとくBBは無料レンタルのv6プラスルーターがSo-netより高性能
キャッシュバックについて比較
キャッシュバック額についてはオプション無しでの条件でSo-netの方が優れていますが、映像サービス加入を検討している方はGMOとくとくBBを選ぶと良いでしょう。
同時加入オプション | キャッシュバック | |
---|---|---|
GMOとくとくBB | So-net | |
ひかりTV for docomo(2年割) + DAZN for docomo |
20,000円 | 15,000円 |
ひかりTV for docomo(2年割) | 18,000円 | |
DAZN for docomo | 15,000円 | |
-(オプションなし) | 5,500円 |
無料レンタルルーターについて
So-netもGMOとくとくBBも「v6プラス対応ルーター」を無料レンタルしてくれますが、GMOとくとくBBの方がSo-netよりも少し高性能なルーターを提供してくれます。
どちらのルーターを使ってもインターネットの接続速度は変わりませんが、GMOとくとくBBの方がWi-Fiの電波が遠くまで届くルーターになっています。
「自宅が3階建て」だとか「部屋数が多い」など、Wi-Fiの電波の届きが心配な場合にはGMOとくとくBBの方が安心できます。