格安SIMの「mineo(マイネオ)」は関西電力系の大手通信事業者「ケイ・オプティコム」が運営する格安SIMのブランドです。
サービス開始当初は業界初の「au系MVNO」としてスタートしましたが、2015年9月よりドコモ系のSIMも取り扱いを開始しました。このため、現在国内唯一の「au・ドコモ両ネットワークを取り扱うMVNO」となっています。
mineoが扱うau系のSIMは「Aプラン」と言われ、ドコモ系のSIMは「Dプラン」と言われます。
目次
mineo(マイネオ)の特徴
マルチキャリア対応
mineo(マイネオ)はau系ネットワークとドコモ系ネットワークのどちらのプランも取り扱っています。
使いたいスマホの対応状況により、au系とドコモ系を切り替えたい場合でもMNPではなくプラン変更となり、手数料がお得かつ手続きが簡単・迅速というメリットがあります。
また、au系とドコモ系をまたがってパケットシェアや複数回線割引などのサービスが受けられます。
ネットワーク
auネットワーク
Aタイプ(au系)はau 4G LTEネットワークに対応。
データ通信については3Gエリアには対応していません。音声通話は3Gおよび4G(au VoLTE)に対応。
通話・通信 | 対応エリア | 備考 |
---|---|---|
データ通信 | 4G(au 4G LTE)エリア | 下り最大225Mbps/上り最大25Mbps |
音声通話 | 4G(au 4G LTE)エリア | VoLTE対応環境で利用可能 |
3G(CDMA2000)エリア |
ドコモネットワーク
Dタイプ(ドコモ系)はデータ通信・音声通話ともにドコモのXi(LTE)およびFOMA(3G)のエリアに対応。
VoLTE対応環境においてはVoLTE通話も可能です。
通話・通信 | 対応エリア | 備考 |
---|---|---|
データ通信 | 4G(Xiクロッシ)エリア | 下り最大225Mbps/上り最大50Mbps |
3G(FOMA)エリア | 下り最大14Mbps/上り最大5.7Mbps | |
音声通話 | 3G(FOMA)エリア | |
3G(Xiクロッシ)エリア | VoLTE対応環境で利用可能 |
使えるスマホ
au系ネットワークではauのスマホがそのまま(SIMロック解除しなくても)使えます。ドコモ系ネットワークではドコモのスマホがそのまま使えます。
ですが、ネットワーク対応状況からわかるように、かなり古いauの3G専用スマホではデータ通信も音声通話もできません。
パケットの扱いが柔軟
パケット繰越
mineo(マイネオ)では、毎月の余ったパケット(高速通信データ容量)は翌月末まで繰り越し利用ができます。
パケットシェア
また、繰り越したパケットは「シェアメンバー」間ででシェア(共有利用)することができます。
「シェアメンバー」は誰とでも作ることができます。つまり、「誰とでもシェアできる」という仕組みです。
パケットギフト
持っているパケットを他人へプレゼントすることができます。複数契約や家族以外の誰へでもプレゼント(ギフト)できます。
会員専用ページからプレゼントしたい容量を指定して「ギフトコード」という番号を取得して、そのギフトコードを相手へ伝えることでパケットをプレゼントする仕組みです。
ヤフオクなどで安くでギフトコードが個人売買されています。(良い・悪いは置いておいて)そのため、他社格安SIMと比べても断然安くで追加パケットを購入できるのが実態です。
フリータンク
毎月余ったデータを「フリータンク」というmineo(マイネオ)共有のタンクにプレゼントすることができます。
プレゼントするだけでは何もメリットはありませんが、逆に「ちょっと足りない!」という月にはこの「フリータンク」から1GBを貰うことができます。フリータンクはmineo(マイネオ)利用者の相互の助け合いの仕組みだと言えます。
パケットが余った月にはプレゼントし、ちょっと足りない月には助けてもらう、という仕組みです。
mineoスイッチで高速通信のON/OFF
「mineoスイッチ」というスマホアプリで簡単に高速通信のON/OFFを切り替えることができます。
高速通信OFF(低速通信)時の通信速度は200Kbpsとなりますが、高速通信データ容量を消費しません。
バースト機能
高速通信OFF時や、当月の高速データ容量を使いきった場合の通信速度は200Kbpsですが、「バースト機能」という独自機能により体感速度はそれほど遅くなりません。
バースト機能とは、通信の最初の方だけが高速通信できる機能です。これにより、小容量のウェブ閲覧やメール送受信などは高速に読み込まれるために、あまり速度低下を感じません。
複数回線契約でお得
複数回線割引
mineo(マイネオ)を複数契約している場合には、回線毎に毎月50円の割引が受けられます。同一のIDで契約している回線に対して自動的に割引が適用されます。
au系とドコモ系の混在契約でも問題なく割引対象となります。
家族割引
また、家族で複数回線契約している場合にも回線毎に毎月50円の割引が受けられます。
家族割引を受けるためには、会員専用ページから家族の契約をまとめるための手続きが必要です。
通話もお得
IP電話LaLa Callがお得
IP電話のLaLa Callが月額基本料金無料で利用できます。
LaLa Callを使うとLaLa Call同士の通話は無料、固定電話へは8円/3分、携帯電話へは18円/1分と通話料が安くなります。もちろん、050番号が相手へ通知されます。
LaLa Callはシングルタイプ(データ通信専用)での利用も可能です。
通話定額オプション
無料通話が含まれるオプション「通話定額30(月額840円)」と「通話定額60(月額1,680円)」が選べます。
オプション | 月額料金 | サービス内容 | お得度 |
---|---|---|---|
通話定額30 | 840円 | 最大30分の通話ができる | 通常料金だと1,200円なので、最大360円お得 |
通話定額60 | 1,680円 | 最大60分の通話ができる | 通常料金だと2,400円なので、最大720円お得 |
楽天でんわを使うと通話料金は10円/30秒なので、30分通話だと600円、60分通話だと1,200円になり、割高となります。
5分かけ放題
※2017/3/1開始予定のサービス
「mineoでんわ」というアプリを使って「5分かけ放題」サービスが始まります。
月額850円で1回5分までの通話が無料、5分超過分の通話料金も10円/30秒と格安です。
MNP転入・転出の手続きが簡単・速い
プラン変更
mineo(マイネオ)はau系ネットワークとドコモ系ネットワークのマルチキャリアなので、au系からドコモ系へ乗り換えたい場合でも「MNP」という概念ではなく「プラン変更」となります。
「プラン変更」はSIMの再発行手数料が必要ですが、MNP転出・転入の手数料は不要なので、手数料が安くなります。また、再発行されたSIMが手元に届いた時点で、SIM切替を行えるので、電話を使えない期間がありません。
タイプ変更
mineo(マイネオ)の使い心地や使い勝手はどうなんだろう?こんな疑問があるときに「データ通信専用タイプをお試しで使ってみたい」と考えるでしょう。
データ通信専用タイプはもちろん、データ通信しかできませんが、通信速度や各種サービスの使い勝手はわかります。そして、気に入らない場合の解約違約金が不要です。
使ってみて気に入ったら、「タイプ変更」を行います。データ通信専用タイプから音声通話タイプへの変更です。SIMの再発行手数料は必要ですが、データ通信専用タイプから音声通話タイプへタイプ変更するときにMNPによる電話番号の移行ができます。
自宅で開通手続き
「プラン変更」でも「タイプ変更」でも、新しいSIMを受け取ってから会員ページから回線開通の手続きを行います。
そのため、電話が使えない期間がありません。
auプラン(Aプラン)はWiMAXルーターで利用可能
auプランのSIMはモバイルルーターのWiMAXルーターでそのまま(SIMロック解除しなくても)利用することができます。
auプランのSIMをWiMAXルーターに刺すことで、4G(au 4G LTE)の電波とWiMAX2+の電波を使うことができます。
mineo(マイネオ)の料金
料金プラン
タイプ | データ容量 | Aプラン(au系) | Dプラン(ドコモ系) | ||
---|---|---|---|---|---|
基本料金 | SMS機能 | 基本料金 | SMS機能 | ||
デュアルタイプ (音声通話機能付) |
500MB | 1,310円 | 標準 (無料) |
1,400円 | 標準 (無料) |
1GB | 1,410円 | 標準 (無料) |
1,500円 | 標準 (無料) |
|
3GB | 1,510円 | 標準 (無料) |
1,600円 | 標準 (無料) |
|
5GB | 2,190円 | 標準 (無料) |
2,280円 | 標準 (無料) |
|
10GB | 3,130円 | 標準 (無料) |
3,220円 | 標準 (無料) |
|
シングルタイプ (データ通信専用) |
500MB | 700円 | オプション (無料) |
700円 | オプション (120円) |
1GB | 800円 | オプション (無料) |
800円 | オプション (120円) |
|
3GB | 900円 | オプション (無料) |
900円 | オプション (120円) |
|
5GB | 1,580円 | オプション (無料) |
1,580円 | オプション (120円) |
|
10GB | 2,520円 | オプション (無料) |
2,520円 | オプション (120円) |
AプランのSMSオプションは無料ですが、申込時に「SMSオプション」を申し込む必要があります。後からSMS機能を追加する場合にはSIM再発行手数料が必要です。
付加料金
パケット関連
機能 | 料金 | 備考 |
---|---|---|
追加パケットチャージ | 150円/100MB | 有効期限は翌月末まで 一度に10口まで購入可能 |
パケットシェア | 無料 | 繰り越したデータ容量をグループ内でシェア |
パケットギフト | 無料 | パケットを他のmineoユーザーと分け合う |
音声通話・通信関連
通話料金 | 20円/30秒 |
---|
音声通話オプション
Aプラン | Dプラン | |
---|---|---|
通話定額30 | 840円(30分の無料通話) | |
通話定額60 | 1,680円(60分の無料通話) | |
留守番電話 | 300円/月 | 300円/月 |
三者通話 | 200円/月 | なし |
割込み電話着信 | 無料 VoLTE SIMでは利用不可 |
200円/月 |
転送電話 | 無料 | 無料 |
迷惑電話ストップサービス | 100円/月 | 無料 |
SMS送受信料
Aプラン | Dプラン | |
---|---|---|
国内へ送信 | 3円 / 回 | 3~30円 / 回 |
海外へ送信 | 100円 /回 | 50~500円 / 回 |
海外で送信 | 100円 /回 | 100~170円 / 回 |
受信 | 無料 | 無料 |
各種手数料
新規契約時 | 新規契約事務手数料:3,000円 | |
---|---|---|
プラン変更時 (Aプラン/Dプラン) |
2,000円 | SIMカード再発行を含む |
タイプ変更時 (シングル/デュアル) |
2,000円 | SIMカード再発行を含む |
コース変更時 (基本データ容量変更) |
無料 | 翌月より適用 |
SIMカード再発行手数料 | 2,000円 | SIMサイズ変更やSMS機能あり・なしなど |
MNP転出手数料 | 2,000円 ただし利用開始翌月から12ヶ月以内は11,500円 |
最低利用期間
最低利用期間 | 利用開始日の翌月末日まで |
---|---|
解約清算金 | なし |
mineo(マイネオ)の注意点
au VoLTE SIMには注意
SIMロック解除が必要
これはmineo(マイネオ)の注意点というよりも、au系MVNO共通(IIJmioのタイプAなど)の注意点です。
au VoLTE SIMが格安SIM(MVNO)でも利用できるようになりました。au VoLTE SIMを使うことで、音声通話をVoLTEで利用できます。VoLTEの利点はクリアな高音質です。
ただし、au VoLTE SIMを格安SIM(MVNO)で利用する場合には、使うスマホは「SIMフリー状態」でなければなりません。SIMロックの解除が必要ということですね。
auのスマホでSIMロック解除できるもの
mineo(マイネオ)のAプランを使うと、今使っているauスマホがそのまま使える、というのがウリです。
auスマホはVoLTE非対応でも3Gで音声通話ができるしVoLTE対応ならVoLTEによる高音質通話ができます。
ですが、Aプランの通常SIM(au VoLTE SIMではないもの)だと音声通話は3Gになり、au VoLTE SIMを使うならSIMロック解除が必要です。
たとえば人気スマホのiPhoneだと、SIMロック解除ができるのはiPhone6S以降となります。
auのiPhone6S以降の場合、SIMロック解除することでau VoLTE SIMで利用することができます。
auのiPhone6以前の場合、SIMロック解除ができないので、通常SIMで音声通話は3G通話となります。
【外部リンク:動作確認端末一覧(auプラン) | mineo 】
mineo(マイネオ)でセット購入できるスマホ
機種 | 端末価格 | Aプラン | Dプラン | |
---|---|---|---|---|
![]() |
arrows M03 ・防水 ・おサイフ ・nanoサイズ |
一括:32,000円 分割:1,325円 × 24か月 |
○ (au VoLTE SIM) |
○ |
![]() |
HUAWEI P9 lite ・指紋認証 ・nanoサイズ |
一括:27,600円 分割:1,150円 × 24か月 |
× | ○ |
![]() |
ZenFone Go ・nanoサイズ |
一括:19,800円 分割:825円 × 24か月 |
○ (au VoLTE SIM) |
○ |
![]() |
arrows M02 ・防水 ・おサイフ ・nanoサイズ ・mineo限定カラー(ピンク)あり |
一括:24,000円 分割:1,000円 × 24か月 |
○ (au VoLTE SIM) |
○ |
![]() |
LUCE ・nanoサイズ |
一括:19,200円 分割:800円 × 24か月 |
○ | × |
おすすめスマホ
mineo(マイネオ)でスマホをセット購入する場合、やはりauでもドコモでも使えるスマホにしたいですね。
おすすめは「ZenFone Go」です。5.5インチ大画面でマルチキャリア対応。
「防水」「おサイフ」にこだわるなら最新型「arrows M03」となるでしょう。
mineo(マイネオ)を見てみる
WiMAX2+ルーターで使えるmineo
mineoのAプランSIMはWiMAX2+のルーターで使うことができます。解約済のWiMAX2+ルーターをお持ちの方やオークションなどで安く手に入れた方はmineoのAプランSIMを使うことで、手持ちのルーターをWiMAX2+通信できるルーターとして使うことができます。