auスマホとセットで光回線が安くなる割引サービスに「auスマートバリュー」があります。
auスマートバリュー対象の光回線とauスマホをセットで使えば、auスマートバリューが適用されてauスマホの月額料金が大幅割引される割引の仕組みです。
このauスマートバリュー、割引額は大きいのですが割引制度の設計として「大家族」「固定電話利用」が前提となっており、一人で割引を受けてもほとんど安くなりません。
こんな時に検討すべきなのが「auセット割」というもうひとつの割引サービスです。
「auセット割」なら一人でも・固定電話契約なしでも、auスマホの月額料金が大幅に安くなります。
スマホセット割引が充実の「DTI光」
DTI光はDTI(Dream Train Internet)社がフレッツ光回線を使って提供するフレッツ光コラボサービスです。
コラボサービスなので回線料(本来はNTTへ支払い)も接続料(プロバイダーへ支払い)も合算してDTI光として提供しているインターネット接続サービスです。
フレッツ光コラボなのでサービス内容は他社フレッツ光コラボとは大きく変わらず、その提供料金は以下のようになります。
ファミリータイプ | マンションタイプ | ||
---|---|---|---|
初期費用 | 契約事務手数料 | 3,300円 | |
基本工事費 | 0円(転用/事業者変更の場合は工事不要) 3,300円(無派遣工事) 26,400円(派遣工事) |
||
月額費用 | 基本料金 | 5,280円/月 | 3,960円/月 |
オプション | ホームゲートウェイ | 330円/月 | |
スマホセット割引 | auセット割(DTI光×auセット割) DTI SIMセット割(DTI光×DTI SIMセット割) |
ざっくりとした料金体系としては「高くもなく、安くもなく、中くらいの料金」というイメージです。
この標準料金体系に加えて、DTI光独自のキャンペーンや割引サービスが加算されていくので、それぞれのキャンペーンや割引の適用対象によって非常にお得になる人もいます。
その目玉は「若い世代/一人暮らしの人でauスマホを使っている人」ということになります。
初期費用
初期費用として「契約事務手数料」と「初期工事費」が必要です。
ただし、「転用/事業者変更」での申し込みですでにフレッツ光回線をご利用の場合、そのままの回線品目でDTI光をご利用になる場合は工事不要なので工事費は発生しません(工事費無料)。
ファミリータイプ | マンションタイプ | ||
---|---|---|---|
初期費用 | 契約事務手数料 | 3,300円 | |
基本工事費 | 0円(転用/事業者変更の場合は工事不要) 3,300円(無派遣工事) 26,400円(派遣工事) |
初めてフレッツ光回線を引き込む場合には新規工事費として26,400円が必要ですが、たとえば賃貸などで前の居住者がフレッツ光回線を利用していて解約済みの設備が残っている場合などではNTT局社内の設定のみとなるため「無派遣工事」となります。
派遣工事になるか無派遣工事になるかはこのように残置設備次第なのでNTT側で決定となります。
工事費の支払い方法
派遣工事の場合には工事費は26,400円と結構な高額費用となります。
現在、DTI光ではキャンペーンで「工事費実質無料キャンペーン」を実施しています。
DTI光で新規工事26,400円の工事費が発生した場合、その支払い方法は毎月の24回分割払いとなります。
「工事費無料キャンペーン」では、この毎月の工事費割賦金と同額の割引が適用されることで、24カ月(2年間)継続利用することで工事費実質無料となります。
※なお、無派遣工事で工事費3,300円となった場合には「工事費無料キャンペーン」は適用されず、工事費3,300円は初月の月額費用に合算されて請求(一括払い)となります。
キャンペーンで新規工事費実質無料
月額費用
毎月の月額基本料金は戸建て向けの「ファミリータイプ」と集合住宅向けの「マンションタイプ」で異なります。
ファミリータイプ | マンションタイプ | ||
---|---|---|---|
月額費用 | 基本料金 | 5,280円/月 | 3,960円/月 |
なお、基本料金は開通して最初の月(初月)は
2つのお得なスマホセット割引
DTI光の他社サービスに対する優位点として「スマホセット割引が充実」「auセット割が提供される」というのがあります。
DTI光と同時にスマホのauスマホまたはDTI SIM(格安SIM)を利用することで、DTI光側の月額基本料金に割引が提供されます。
特に「auセット割」はauスマホ利用者に適用されるセット割引ですが、同様の割引サービス「auスマートバリュー」が家族向け割引であり割引適用のために余計な必須オプションがある点に対し、「auセット割」はひとりでも簡単に割引適用できる気軽さのあるセット割引です。
ひとりでも気軽に大幅割引「auセット割」
auスマホをご利用の方はauスマートバリューというスマホセット割引がau(KDDI)より提供されます。
最大10回線までの契約回線に対して、月額550円~1,100円(1回線契約あたり)という高額な割引が適用されます。
ただし、このauスマートバリューによる割引適用を受けるためには別途月額550円程度の光電話契約が必須となっています。
このため、固定電話(光電話)が不要な若い世代や一人暮らしの方にとってauスマートバリューは実質的な割引にあまり魅力がない割引サービスになっています。
これに対し「auセット割」は「割引適用回線は1回線のみ」という制限がある反面、固定電話(光電話)などの不要なオプションがなく、550円~1,320円もの月額割引がまるまる適用されます。
いまとなっては貴重な「auセット割」
かつてのau(KDDI)はauスマートバリューとauセット割を大々的に提供しており、対応する光回線サービスも多く提供されていました。
「家族でauスマホを使っているならauスマートバリュー」「一人暮らし/若い世代ならauセット割」という使い分けができました。
しかし現在では家族向けのauスマートバリューに傾倒しておりauセット割の適用光回線サービスが少なくなってきました。
DTI光は現在では少なくなったauセット割対象光回線サービスとなっています。
格安SIM「DTI SIM」とのセット割「DTI光×DTI SIMセット割」
もうひとつのスマホセット割が「DTI光×DTI SIMセット割」です。
DTI光を提供しているDTI(Dream Train Internet)ではスマホサービス「DTI SIM」を提供しています。
ドコモ回線を使ったMVNO(いわゆる格安SIM)であり、主に小容量向けで月額料金が非常に安くなる料金体系となっています。
DTI光(光回線サービス)とDTI SIM(格安SIMサービス)を一緒に使うと「DTI光×DTI SIMセット割」が適用され、月額165円の基本料金割引が適用されます。
auセット割の550円~1,320円もの割引額に比べると月額165円という割引額は小さく見えますが、そもそもauスマホとDTI SIMでは基本料金が違います。
基本的に格安に設定されているDTI SIMの基本料金からさらに月額165円の割引が適用されます。
ひとりでauスマホなら「DTI光×auセット割」
auスマホをご利用の方はauスマートバリューという光回線サービスとのセット割引が提供されます。
たとえば家族5人でauスマートバリューが適用されると毎月1,100円/月が5人分(5,500円/月)もの大幅割引となる超お得な割引サービスなのですが・・・・
このauスマートバリューという割引サービスは制度設計上大家族向けの割引サービスとなっており、家族での複数回線契約や固定電話(光でんわ)契約が必要となります。
つまり、「ひとりで気軽に申し込める割引サービスではない」「固定電話はいらない若い世代には余計な出費となる」などの特徴があります。
ひとりでもauスマホがお得になる「auセット割」
auスマホのセット割引にはauスマートバリューという割引サービスとは別にauセット割という割引サービスもあります。
「auスマートバリューは家族向けの割引サービス」という設計であるのに対し、「auセット割はひとりでお得な割引サービス」という割引サービスになっているのが特徴です。
auセット割とauスマートバリューの比較
DTI光はauセット割の対象光回線であり、auスマホをお使いであればauセット割を適用することができます。
auスマートバリューとauセット割の割引の仕組みの大きな違いは以下のようになります。
auセット割 | auスマートバリュー | ||
---|---|---|---|
割引条件 | 対象スマホ回線 | ||
対象回線数 | 1回線契約 | 最大10回線契約 | |
必須オプション | なし | 光電話サービス ※月額550円程度 |
|
割引額 ※1回線あたり |
550円/月~1,320円/月割引 | 550円/月~1,100円/月割引 |
auセット割の割引対象はauスマホ1回線のみ
auスマートバリューが「最大10回線までの回線契約が割引対象」という大家族向けの割引であるのに対し、auセット割は「auスマホ1回線のみ」の割引適用となります。
auスマートバリューは複数回線契約のある家族向けであり家族が多くなるほど(auスマホ契約が多くなるほど)お得になる仕組みです。
一方のauセット割はauスマホ1回線のみが割引対象となります。
この点から「auスマートバリューは家族向け割引」「auセット割は一人向け割引」という違いがあります。
auセット割は必須オプション「ひかり電話」不要
割引対象のスマホ契約回線数の違いと同じように(またはそれ以上に)大きな違いが「auセット割は必須オプション(光電話)が不要」という点があります。
auスマートバリューの割引条件にはauスマートバリュー対象固定回線(光回線)の契約と同時に光電話のオプション契約も必須です。
光電話は多くのプロバイダーにおいて月額550円程度、さらにプロバイダーによっては光電話機器のレンタル料金が330円/月~550円/月程度必要です。
つまり、auスマートバリューの割引を受けるためには必須オプションとして光電話サービスを月額550円~1,100円程度の追加契約が必要となります。
一方のauセット割にはこのような必須オプションは不要で、auセット割対象光回線(DTI光)とauスマホ契約があれば、即割引対象となります。
一人暮らしの方や若い世代の方にとって光電話(固定電話)はもはや不要という方も多く、この点からもauセット割はauスマートバリューに対して「一人で割引を受けやす」「若い世代の方に向いている」割引サービスといえます。
格安SIMでもセット割「DTI光×DTI SIMセット割」
DTI光が提供しているスマホセット割引は「auセット割」だけではありません。
DTIは通信事業者として「DTI SIM」というMVNO(いわゆる格安SIM)によるスマホサービスを提供しています。
ドコモ回線を使った格安SIMで、データ通信容量が小~中(20GB/月)くらいまでの人なら大手キャリア(auやドコモ)よりも断然安く使えるサービスとなっています。
そして、DTI光はこのDTI SIMとのセット割引「DTI光×DTI SIM」という割引サービスも提供しています。
DTI SIMの料金プラン
データプラン | データSMSプラン | 音声プラン | |
---|---|---|---|
データ通信 | データ通信 SMS |
データ通信 SMS 音声通話 ※10分かけ放題込み |
|
2GB/月 | 660円/月 | 770円/月 | 1485円/月 |
4GB/月 | 825円/月 | 935円/月 | 1,650円/月 |
8GB/月 | 1,155円/月 | 1,265円/月 | 1,980円/月 |
16GB/月 | 1,595円/月 | 1,705円/月 | 2,420円/月 |
すごギガ(1.4GB/日) | 2,530円/月 | 2,695円/月 | 3,960円/月 |
このように、DTI SIMの料金プランは「3つのプラン」と「5つのデータ容量」の組み合わせで決まります。
DTI SIMの3つのプラン(機能)
DTI SIMには「データプラン」「データSMSプラン」「音声プラン」の3つの機能プランがあります。
データプラン | データ通信のみ可能なプラン ※音声通話なし ※SMS機能なし |
---|---|
データSMSプラン | データ通信とSMS利用が可能なプラン ※音声通話なし |
音声プラン | データ通信/SMSに加えて音声通話も可能なプラン ※10分かけ放題込み |
データ通信のみの最低機能プラン「データプラン」
「データプラン」はデータ通信のみが可能なプランです。
音声通話はもとよりSMS送受信もできませんので、SNS利用などのSMS認証を利用することはできません。
他に電話番号をお持ちの方がタブレットやPCなどのデータ通信専用として使う場合のプランになります。
SMSも使えるデータSMSプラン
「データSMSプラン」はデータ通信に加えてSMS送受信も可能です。
SMS付加料金としてデータプランより月額110円が加算された料金となっています。
「音声通話は不要!」「友達や家族との連絡はLINEで十分!」という場合には「データSMSプラン」で良いですね。
SMSも使えるのでSNSなどで必要なSMS認証なども利用することができます。
※ただし、「データプラン」「データSMSプラン」では緊急電話(110/119など)が使えません。
10分かけ放題コミの音声プラン
090/080/070番号による音声通話機能も使えるのが「音声プラン」です。
特徴として標準で10分かけ放題がコミコミになっています。
通話ごと(発信ごと)に最初の10分間の通話料金は無料、10分超過後は30秒単位で課金されます。
また、音声通話の標準通話料金は「22円/30秒(税込み)」なのですが、DTI SIM音声プランの場合は10分超過後の通話料金も「11円/30秒(税込み)」と標準通話料金の半額となります。
短い通話が多い方に非常にお得なプランになっています。
5つのデータ容量プラン
3つの機能プラン(データプラン/データSMSプラン/音声プラン)それぞれに、毎月使えるデータ通信容量の大きさにより月額料金が決まります。
選択可能なデータ容量は以下の通りです。
データプラン | データSMSプラン | 音声プラン | |
---|---|---|---|
データ通信 | データ通信 SMS |
データ通信 SMS 音声通話 ※10分かけ放題込み |
|
2GB/月 | 660円/月 | 770円/月 | 1485円/月 |
4GB/月 | 825円/月 | 935円/月 | 1,650円/月 |
8GB/月 | 1,155円/月 | 1,265円/月 | 1,980円/月 |
16GB/月 | 1,595円/月 | 1,705円/月 | 2,420円/月 |
すごギガ(1.4GB/日) | 2,530円/月 | 2,695円/月 | 3,960円/月 |
注意点として、基本的に月単位のデータ通信容量により料金が決まりますが、唯一「すごギガ」プランだけは日単位(1.4GB/日)でのデータ通信容量となる点です。
月単位のデータ容量と「すごギガ」の違い
「データプラン」「データSMSプラン」「音声プラン」それぞれに、2GB/4GB/8GB/16GBの高速データ通信容量プランが提供されます。
契約プランのデータ容量範囲内において、高速データ通信を利用することができます。
注意点として、「すごギガ」プランは日単位の高速データ通信容量となる点に注意が必要です。
「すごギガ」プランでは、月単位ではなく日単位で「毎日の高速データ通信容量が1.4GB」というプランです。
高速通信データ容量を使い切ったら200Kbps
DTI SIMの毎月使える高速データ通信容量は契約料金プランによってことなり、2GB/月、4GB/月、8GB/月、16GB/月となります。
この高速データ通信容量を使い切ってしまったら、その月の通信速度は200Kbpsへ速度制限されてしまいます。
200Kbpsという通信速度はLINEやメールを使う分には十分な速度ですが、Youtubeなどの動画視聴やX(Twitter)などの動画コンテンツを快適に視聴するにはちょっと厳しい速度になります。
この通信速度の速度制限は月末まで行われ、翌月1日に契約プランに応じた高速通信データ容量が付与されることで解除されます。
なお、速度制限された月途中でも追加で高速データ通信容量を追加購入(チャージ)することで、解除することも可能です。
DTI光×DTI SIMセット割
DTI光(光回線サービス)はDTI SIMとセットで使う(契約する)ことで「DTI光×DTI SIMセット割」という割引サービスを提供しています。
DTI光とDTI SIMが同一の契約者名義である場合、「DTI光×DTI SIMセット割」が提供され(申請必要)てDTI光側の月額料金から毎月165円/月の割引が適用されます。
まとめ、スマホとセットでお得な光回線「DTI光」
「ひとりでauスマホ」ならDTI光
特に「ひとりでauスマホ」をご利用であれば、auセット割は非常にお得な割引サービスとなります。
auスマホのセット割引の主流である「auスマートバリュー」は割引対象改選数が最大10回線までであり各回線最大11,000円割引という非常にお得な割引サービスですが、その割引適用には光電話の契約が必須(月額約550円)という必須オプションがあります。
若い世代ではあまり固定電話(光電話)を必要とする櫃は多くありませんが、セット割引適用のために固定電話(光電話)契約が必要となり無駄な出費となります。
この点において「auセット割」であれば別途必須オプションは不要で、auスマホを契約していればあとはDTI光のような「auセット割対象光回線」を契約するだけで月額最大13,20円もの割引が適用されます。
「auスマホを使っている」「自宅に光回線も欲しい」という場合において、auセット割対象光回線であるDTI光は最適な選択肢となります。
UQモバイル契約者は注意
auスマートバリュー対象の光回線は多くの場合においてUQモバイルの「自宅セット割」対象光回線ともなります。
このため、auスマホからUQモバイルへ乗り換えた場合でもUQモバイル「自宅セット割」が適用可能です。
DTI光のような「auセット割」対象光回線は多くの場合UQモバイルの「自宅セット割」には対応していません。
よって、auセット割とauスマートバリューを比較する場合には割引条件(必須オプションや割引対象契約回線数)に加えて、割引対象となりスマホサービスにおいて注意が必要です。