WiMAXの人気プロバイダー「カシモWiMAX」が2022年7月より新プラン「縛りなしプラン」の提供を開始しました。
プラン名の通り契約期間の縛りがなくいつ解約しても解約時違約金等が発生しない契約となります。
また、利用期間によって月額料金が変わってくる場合が多いWiMAX +5Gプロバイダーの中で「縛りなしプラン」はいつでもずっと同じ支払額になるというシンプルな料金設計となっているのも特徴です。
旧プランでは無料だった5G対応ルーターが21,780円となった点は残念ですが、36回分割払いで購入することで毎月の端末代金を補填してくれる割引サービスがあることで実質無料となる点も見逃せません。
この記事ではカシモWiMAXの新料金プラン「縛りなしプラン」の特徴とそのメリット・デメリットを詳しく説明していきます。
- カシモWiMAXでは2022年7月より料金プランを刷新しています
- 本記事は新料金プランに合わせて改訂しています
- ざっくりわかる!カシモWiMAXの料金と契約
- カシモWiMAXの通信サービス
- カシモWiMAXのデメリット
- カシモWiMAXのメリット
- メリット① 契約縛りなし!解約時違約金なし!
- メリット② 端末代金補填割引「端末分割払いサポート」で実質無料
- メリット③ 料金プランがとにかくシンプル
- メリット④ 5G対応で通信速度が速くなる
- メリット⑤ 標準通信モードでau 4G LTEが使える
- メリット⑥ オプション通信モードで「auプラチナバンド」も使える
- メリット⑦ 標準通信「スタンダードモード」は使い放題
- メリット⑧ オプション通信での使い過ぎも大幅緩和
- メリット⑨ オプション通信を使いすぎても標準通信が制限されない
- メリット⑩ スマホとセットでオプション通信料も無料
- メリット⑪ 最速で明日からWi-Fiが使える
- メリット⑫ 8日以内なら無料で解約できる
- メリット⑬ UQモバイルセット割引「自宅セット割」
- カシモWiMAXの契約
- おすすめの「3年契約WiMAX+5G」選び方
ざっくりわかる!カシモWiMAXの料金と契約
カシモWiMAXの料金体系・契約形態等の全体像は以下のようになります。
費用項目 | 金額 | |
---|---|---|
縛りなしプラン | ||
初期費用 | 機種代金 | 21,780円 ※36回分割払い(605円/月×36回) |
機種送料 | 無料 | |
事務手数料 | 3,300円 | |
月額費用 | 0か月目(利用開始月) | 月額料金1,408円/月 |
1~36か月目 | 月額料金4,378円/月 機種代金(割賦金)605円/月 端末サポート△605円/月 ⇒ 4,378円/月 |
|
37か月目以降(ずっと) | 月額料金4,378円/月 | |
3年総額 | 費用総額 | 162,316円 |
キャッシュバック | – | |
実質総額 | 162,316円 | |
平均月額 | 4,387円/月 | |
契約形態 | 契約期間 | 契約期間の定めなし ※契約縛りなし |
解約時違約金 | 解約時違約金なし |
- 契約期間の縛りなし
- 5G対応ルータは21,780円で一括/分割(36回)払い
- 分割払いなら「端末分割払いサポート」で実質無料
- プラチナバンドでつながる「プラスエリア」は別途有料
- auスマホ・UQモバイルセットで「プラスエリア」無料
契約期間の定めなし!契約縛りなし!
カシモWiMAX新プラン「縛りなしプラン」の最大の特徴はプラン名の通り契約縛りがない、という点になります。
いつ解約しても解約時違約金等は発生しません。
ルーター代金は36回分割払い
WiMAX +5G通信サービスを利用するためには専用の5G対応ルーターが必要です。
カシモWiMAXでは通信サービス契約時に5G対応ルーターを同時購入する必要があり、ルーター代金は機種を問わず21,780円(税込み)となります。
このルーター代金は36回分割払いでの支払い(毎月605円/月、総額21,780円)となります。
ルーター代金は一括も可能、でも分割払いが超お得!
カシモWiMAXでは5G対応ルーター(21,780円)を一括払いまたは分割払い(36回)で購入できます。
どちらの支払い方法を選んでもかまいませんがおすすめは断然分割払いとなります。
5G対応ルーターを分割払い(36回)で購入した場合、端末代金の分割払い分(割賦金)が毎月605円/月となり毎月の月額料金に加算請求されます。
ただし支払方法で分割払いを選んでおけばこの割賦金と同額(605円/月)の割引「端末分割払いサポート」が適用され、実質割賦金は無料となる仕組みとなっています。
つまり、36か月間使い続けることで総額21,780円の5G対応ルーターは実質無料になる、という割引の仕組みです。
一方、支払方法に一括払いを選んだ場合はこの「端末分割払いサポート」は適用されないため、一括払いだと総額で21,780円も高くなる、という計算になります。
カシモWiMAXを契約する場合には5G対応ルーターは分割払い(36回)を選択することをお勧めします。
ルーター代金に注意!3年以内の解約では残債が残る!
通信サービスの契約については上記の通り「2年契約・自動更新なし」「解約違約金1,100円」となり、比較的契約期間を気にせずに解約しやすい契約形態となっています。
しかし注意すべきは「ルーター機種代金(36回分割払い)」です。
ルーター代金は21,78円の36回分割払いとなり、毎月割賦金(ルーター代金分割払い)として605円/月が月額料金に合算されて請求されます。
この場合にルーター代金を完済(36か月間)する前に通信サービスを解約した場合にはルーター代金の残債が一括請求となります。
たとえば契約期間(2年)満了となる25か月目に解約した場合、契約解除料は不要ですがルーター代金の残債(残り12か月分)が7,260円一括請求される、という計算になります。
プラチナバンド「プラスエリア」利用料は別料金
旧サービス「WiMAX2+」に対する新サービス「WiMAX +5G」のメリットとして、超高速通信「au 5G」が標準で使えるようになったことと、どこでもつながる「au 4G LTE」が使えるようになった点が大きなメリットです。
このためWiMAX +5Gでは今まで以上に「高速通信」「つながりやすい」を実現しています。
「au 5G」および「au 4G LTE(Band1/3)」は標準の月額料金で利用できますが、auでもっともつながりやすいプラチナバンド「au 4G LTE(Band18)」は別途オプション「プラスエリア利用料」が加算されるようになります。
auスマホ・UQモバイルとセットで使えばプラチナバンドも無料
別途有料オプション(1,100円/月)となる「プラスエリアモード」ですが、auスマホ・UQモバイルと一緒に使うことでプラスエリア利用料を無料にすることができます。
auスマホをご利用なら「auスマートバリュー」、UQモバイルをご利用なら「自宅セット割インターネットコース」へ加入(無料)することで、プラスエリアモード通信を利用した場合でもプラスエリアモード利用料が無料となります。
「一番安いWiMAX」の料金体系と安さの秘密
カシモWiMAXは「一番安いWiMAX」として人気ですが、その安さの秘密は「高額キャッシュバックキャンペーン」です。
利用開始から約1年後に受け取れるキャッシュバックがあまりに高額であり、このキャッシュバックを考慮すると「一番安いWiMAX」となる仕組みになっています。
キャッシュバックの金額や条件は時期によって変更されますが、現在(2024年10月)のキャッシュバックキャンペーンは以下のようになっています。
契約者全員へ | 23,000円キャッシュバック |
---|---|
他社通信サービス からの乗り換えの場合 |
49,000円キャッシュバック ※26,000円増額 |
まず、契約者全員へ23,000円のキャッシュバックがあることから、ルーター代金21,780円は実質無料でオツリが来る計算となります。
さらに現在他社の通信サービスをご利用の方がカシモWiMAX WiMAXへ乗り換える場合には26,000円のキャッシュバック増額(総額49,000円)となることから、他社解約時にかかる費用等(違約金・撤去費用など)もキャッシュバックで賄えることになります。
キャッシュバックキャンペーンの条件等は時期によって変動するため、最新のキャンペーン情報は以下の情報を参考にしてください。
また、キャッシュバックの受け取り方や注意点などは以下の情報を参考にしてください。
「一番安いWiMAX」カシモWiMAXの使い方
カシモWiMAXの安さの秘密は「高額キャッシュバック」です。
通信サービスの利用に必要な5G対応ルーター(21,780円)の代金以上のキャッシュバックをもらえることから、実質ルーター代金が実質無料(さらにお釣りがくる)となります。
また、現在(11月)のキャンペーンでは他社を解約してカシモWiMAXへ乗り換える場合の他社解約違約金等もキャッシュバック増額で賄えるのでさらに出費をカバーできます。
つまり「乗り換えコストなしでカシモWiMAXへ乗り換えられる」「総額21,780円の5G専用ルーターが実質無料」という点が安さの秘密となります。
もっとも安くなるのは「3年使って解約」
カシモWiMAXの契約形態は「2年契約・自動更新なし」「解約違約金はたったの1,100円」となり、2年以内の解約は違約金1,100円、3年目以降の解約は違約金なし、という契約形態です。
かなり解約しやすい契約形態となっています。
しかし、5G専用ルータ代金の割賦金(36回分割払い代金)が毎月605円/月で36か月間請求され、もし完済前(36か月以内)に解約した場合には残債が一括請求となります。
高額なキャッシュバックにより5G専用ルーターが実質無料となりますが、やはり「残債一括請求」はあまり気分の良いものではありません。
よって、カシモWiMAXのもっともお得な使い方は「3年間(36か月間)使って解約する」という使い方です。
3年間の総額と平均月額
カシモWiMAXは3年使うと5G専用ルーターの割賦金も完済しているので解約時に一切の費用(解約違約金・5G専用端末残債)が発生しません。
この結果、3年間の利用料金イメージは以下のようになります。
費用項目 | 金額 | |
---|---|---|
ギガ放題プラス | ||
初期費用 | 機種代金 | 21,780円 ※36回分割払い(605円/月×36回) |
機種送料 | 無料 | |
事務手数料 | 3,300円 | |
月額費用 | 0か月目(利用開始月) | 月額料金最大1,474円/月(日割り計算) 機種代金(割賦金)605円/月 ⇒ 最大2,079円/月 |
1~2か月目 | 月額料金1,474円/月 機種代金(割賦金)605円/月 ⇒ 2,079円/月 |
|
3~35か月目 | 月額料金3,784円/月 機種代金(割賦金)605円/月 ⇒ 4,389円/月 |
|
36か月目以降 | 4,444円/月 | |
3年総額 | 費用総額 | 146,660円 |
キャッシュバック | 23,000円~49,000円 | |
実質総額 | 123,660円 | |
平均月額 | 3,342円/月 |
キャッシュバック金額を「全員もらえる23,000円」と想定した場合、3年間の総額を37か月で割った平均月額はたったの3,342円/月となります。
この平均月額3,342円/月というのは他社のWiMAXだけでなく、競合他サービス(home5GやSoftbank Airなど)も含めて最安のWi-Fiルーターサービスと言えます。
カシモWiMAXの通信サービス
カシモWiMAXで使える電波は?
WiMAX +5Gの通信モードには「スタンダードモード」と「プラスエリアモード」の2つがあり、端末またはアプリで通信モードを切り替えることができます。
標準の通信モードは「スタンダードモード」で、オプションの通信モードが「プラスエリアモード」となります。
通信モードを切り替えると使える電波が少し違ってきて、通信モードごとに使える電波は以下のようになります。
通信規格 | バンド 周波数帯 |
周波数 | スタンダード モード |
プラスエリア モード |
---|---|---|---|---|
au 5G | n77 | 4.0~4.1GHz | 〇 | 〇 |
n78(n77) | 3.7~3.8GHz | 〇 | 〇 | |
n257 | 27.8~28.2GHz | |||
au 4G LTE | Band1 | 2.1GHz | 〇 | 〇 |
Band3 | 1.7GHz | 〇 | 〇 | |
Band11 | 1.5GHz | |||
Band18 | 800MHz | 〇 | ||
Band26(18) | 800MHz | 〇 | ||
Band28 | 700MHz | |||
WiMAX2+ | Band41 | 2.5GHz | 〇 | 〇 |
Band42 | 3.5GHz | 〇 | 〇 |
超高速「au 5G」が使える
上記の表からわかるように、WiMAX +5Gでは標準の通信モード「スタンダードモード」で超高速通信「au 5G」が使えます。
別途オプション料金等不要でau5Gエリア内であれば、自動的に超高速5G通信が利用可能です。
どこでもつながる「au 4G LTE」も使える
さらにWiMAX +5Gでは標準通信モード「スタンダードモード」でスマホの電波「au 4G LTE(Band1/3)」が使えます。
KDDI(au)では全国で広く使える電波としてBand1/3を基本としてエリア展開しており、この全国で使える電波(Band1/3)がWiMAX +5Gでも使えるようになったことで「auスマホがつながるならWiMAX+5Gもつながる」とも言えるサービスになっています。
auプラチナバンドも使える(プラスエリアオプション)
では、オプション通信モードである「プラスエリアモード」ではどうなるの?と言えば、「auプラチナバンドが使える」ということになります。
KDDI(au)が街中・地下街・地下鉄車内・トンネル内などで使っているもっともつながりやすい電波がauプラチナバンド「au 4G LTE(Band18)」であり、WiMAX +5Gのオプション通信モード「プラスエリアモード」ではこのauプラチナバンドが使える、という通信モードになります。
※もちろんスタンダードモードの電波も併用可能です。
ただし、この「プラスエリアモード」通信はオプション通信モードとなっており、プラスエリアモードを利用した月だけオプション料金1,100円が加算請求されます。
プラスエリアモードは条件付きで無料になる
KDDI(au)でもっともつながりやすい電波である「auプラチナバンド(Band18)」が利用できるプラスエリアモード(月額1,100円)ですが、条件付きで無料にすることができます。
カシモWiMAXはKDDI(au)グループのスマホセット割引サービスである「auスマートバリュー(auスマホ)」「自宅セット割(UQモバイル)」に対応しており、auスマホ・UQモバイルとセットで使うと月額料金が大幅に割引される仕組みになっています。
そして、カシモWiMAXではこのauスマートバリュー・自宅セット割に加入されていればプラスエリアモード利用料(月額1,100円)も無料になる、という割引の仕組みがあります。
カシモWiMAXの速度制限は?
標準の通信モード「スタンダードモード」による通信には使いすぎによる速度制限はありません。
以前は「3日間で15GBまで」という結構厳しい速度制限ルールがあり、これは厳格に運営されていましたが、現在はこのルールは撤廃され事実上無制限で通信することができます。
速度制限について
より多くのお客さまにWiMAX +5Gを快適にご利用いただくために、一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合があります。<お知らせ>
これまで直近3日間の通信量が合計15GB以上の場合、通信速度を一律に制限しておりましたが、お客さまのご利用状況をふまえ、速度制限条件などを2022年2月1日より変更いたしました。
WiMAX +5Gサービス ネットワーク混雑回避のための速度制限について|UQ WiMAX
使い放題で無制限の「スタンダードモード」通信制限
WiMAX +5Gの標準の通信モードである「スタンダードモード」には明確な速度制限ルールがありません。
かつてのWiMAX2+は初期のWiMAX +5Gサービスでは「3日で15GBまで」「超過すると通信速度1Mbpsに速度制限」というルールがあり、このルールは厳格に運用されていました。
しかし、2022年2月以降、WiMAX +5G通信サービスはこのルールを見直し、現在では「3日間で〇GBまで」などの速度制限運用は行っていません。
これにより、よほど尋常ではない通信を行わない限りスタンダードモードでの速度制限は適用されません。
いざ!というときの「プラスエリアモード」通信制限
WiMAX +5Gでは端末・アプリで「スタンダードモード」「プラスエリアモード」の通信モードを切り替えることができます。
通常は標準通信モードである「スタンダードモード」を使いますが、地下街や地下鉄の中などスタンダードモードでの電波が届きにくい場合には通信モードをプラスエリアモードに切り替えて使います。
そして、プラスエリアモードでの通信は使い過ぎによる速度制限ルールがあります。
プラスエリアモードによる通信は一か月間のデータ通信量上限が15GBまで、と規定されており、その月のプラスエリアモード通信量が15GBを超過した場合には通信速度が128Kbpsに速度制限されてしまいます。
※通信速度128Kbpsだともはや使い物になりません。
この使いすぎによる速度制限は月単位となり、月末には解除されます。
つまり、プラチナバンドが使える「プラスエリアモード」はスタンダードモード通信で電波が届かない場合にのみ利用する「いざ!」というときのための通信モードです。
どこでも使える(登録住所以外でも)ホームルーター
4G/5Gなどの高速通信が手軽に利用できるようになったこで、自宅でも工事不要で固定回線として使えるサービスが人気となっています。
WiMAX +5Gをはじめ、NTTドコモの「home5G」やソフトバンクの「Softbank Air」などホームルーターサービスと分類されるサービスです。
これらホームルーターサービスを利用する場合に注意すべきなのが「登録住所でしか使えない」という点です。
NTTドコモ「home5G」もソフトバンク「Softbank Air」も常にホームルータ設置場所がGPSで監視されており、登録場所以外で使うと通信サービスが停止されてしまいます。
また、WiMAX +5Gもプロバイダーによって同様に「登録場所でのみ利用可能」となっています。
カシモWiMAXはホームルーターで使ったとしてもこのような制限はなく「登録住所以外で使ってもOK」となっています。
スマホセット割引「auスマートバリュー」「自宅セット割」対象
auスマホやUQモバイルと自宅回線をセットで使うと月額料金が割引される「auスマートバリュー(au)」「自宅セット割(UQモバイル)」という割引サービスがあります。
カシモWiMAXはこの「auスマートバリュー」「自宅セット割」の対象固定回線となっており、auスマホ・UQモバイルとセットで使うと月額料金が大幅割引されます。
「3GB/月」が990円/月で使えるUQモバイル「自宅セット割」
au品質で格安で使えるスマホとして人気のUQモバイル「くりこしプラン+5G」は月間3GB使えて月額料金1,628円です。
これが、カシモWiMAXとセットで使うと「自宅セット割」が適用され、「月間3GBで月額990円」と大幅割引となります。
もちろん月間3GB以外の料金コースでも大幅割引が適用されます。
「auスマートバリュー」「自宅セット割」でプラスエリアモードも無料
さらにカシモWiMAXの回線を「auスマートバリュー」「自宅セット割」の割引対象回線として登録している場合、オプション通信モード「プラスエリアモード」の利用料金(1,100円/月)が無料となる特典もついてきます。
カシモWiMAXのデメリット
デメリット① 通信サービスのみの契約ができない
カシモWiMAXは通信サービスの契約時に5G対応ルーターの購入が必須となっています。
初めてWiMAX +5Gを契約する場合(ルーターを持っていない場合)は問題ありませんがすでに専用ルーターをお持ちの場合には手持ちのルーターが無駄になってしまいます。
2022年7月よりカシモWiMAXをはじめいくつかのWiMAXプロバイダーが「契約縛りなし」のプランへ切り替わり解約の敷居が低くなりましたが、一度解約した人(専用ルーターを持っている人)がお得に再契約できる仕組みにはなっていない点がちょっと残念です。
デメリット② 3年以内の解約だと端末代金の残債が一括請求
カシモWiMAXの契約形態は「契約期間の定めなし(縛りなし)」となり、いつ解約しても解約時の違約金等は発生しません。
また、カシモWiMAXでは契約時に専用ルーターを分割払いすると毎月の端末代金(割賦金)と同額を補填してくる「端末分割払いサポート」が適用されることで、3年利用でルーター代金(21,780円)が実質無料となるお得な仕組みがあります。
しかし、3年以内(端末代金完済前)に解約してしまうと端末代金の残債が一括請求されてしまう、という点が注意点となります。
デメリット③ 「WiFiおかえしプログラム」がちょっと残念
カシモWiMAXでは解約時に5G専用ルーターを返却すると「WiFiおかえしプログラム」が適用されてアマギフ5,000円がプレゼントされます。
使い終わった古いルーターを5,000円のアマギフで買い取ってくれる、と考えるとお得な仕組みと言えます。
ただし、どんな状態のルーターでも引き取ってくれるわけではなく、独自基準で引き取りの可不可を判断されます。
そして、「引き取り不可」であっても端末の返却はありません。
WiFiおかえしプログラム「注意事項について」
- 返却後、お客様へのご返却は出来かねてしまいます。
- 不可品の場合でもお客様への返却は出来かねます。
送料の返金も行っておりませんので予めご了承ください。
あまりきれいな状態でない場合には端末を取られるだけになってしまう恐れがありますね。
カシモWiMAXのメリット
メリット① 契約縛りなし!解約時違約金なし!
WiMAX +5Gの通信サービスを提供しているプロバイダーは数多くあるものの、その中でカシモWiMAXの最大の特徴は「契約期間の縛りなし!解約時の違約金等なし!」という契約形態です。
すでにスマホの契約では一般的となってきた「契約期間の定めなし(縛りなし)」契約がやっとWiMAX +5Gの契約にも適用されました。
カシモWiMAXならいつ解約しても解約違約金等は発生しないので、使いたいときに使いたい期間だけ通信サービスを契約してWiMAX +5Gを利用することができます。
メリット② 端末代金補填割引「端末分割払いサポート」で実質無料
カシモWiMAXで契約時に5G専用ルーターを分割払い(36回)で購入すると、毎月の端末代金支払い(割賦金)605円が36回請求されますが、同額の605円/月が「端末分割払いサポート」として割引されます。
分割払い36回に対して「端末分割払いサポート」も36回適用されることで3年利用で5G専用ルーター代金(21,780円)が実質無料となる仕組みになっています。
メリット③ 料金プランがとにかくシンプル
カシモWiMAXは毎月の支払額の仕組みがとにかくシンプルになっています。
利用期間 | 月額料金明細 | 支払額 |
---|---|---|
0か月目 ※利用開始月 |
月額料金1,408円 | 1,408円 |
1~36か月目 | 月額料金4,378円/月 端末代金605円/月 端末分割払いサポート△605円/月 |
4,378円 |
37か月目以降(ずっと) | 月額料金4,378円/月 | 4,378円 |
このようにずっと使い続けても毎月の支払はずっと定額になるような料金プラン設計となっています。
メリット④ 5G対応で通信速度が速くなる
カシモWiMAXは標準月額料金のみで超高速通信「au 5G」が利用できます。
au5Gのエリア内であれば追加オプションなどなしで自動的に5G通信に切り替わります。
- 標準通信モードで5G通信が使える
- ※5Gエリア拡大に期待!
メリット⑤ 標準通信モードでau 4G LTEが使える
従来サービス「WiMAX2+」の主力電波である「WiMAX(Band41/42)」は障害物に弱いという決定があるため、自宅の奥まった場所ではなかなかつながりにくいという評判が多くありました。
たとえば、以下のような口コミです。
家のWi-Fiがずっと死んでる…
電波も立ってるし、速度制限も掛かってないのにここ何日間全然ネット繋がらないよー💦
ちなみにWiMAX。— KAORI (@yopihime) July 30, 2021
雨だからか☔️WiMAX全然繋がらない😰
結局、今までのポケットWiFiをこの位置に固定したら上り速度安定した。
なんなん… pic.twitter.com/vG3NSfvSax— たべるさん (@taberusan) July 18, 2020
新サービス「WiMAX +5G」では標準通信モードで「au 4G LTE」が使えることで、auスマホが繋がる場所ならWiMAX +5Gもつながるようになりました。
よほどの場所でなければ「WiMAX +5G」では「つながらない!」という評判はなくなる(少なくなる)でしょう。
- 標準通信モードでau 4G LTEが使える
- いままでより断然つながりやすくなった!
- ※WiMAX +5Gの最大のメリットはこれ!
メリット⑥ オプション通信モードで「auプラチナバンド」も使える
WiMAX +5Gでは標準の通信モードで5G通信もau 4G LTEも使えるようになりました。
ではオプションモードでは何が使えるの?と言えば、KDDI(au)の最後の砦である「auプラチナバンド(Band18)」が使えるようになりました。
もはや、新サービス「WiMAX +5G」でオプション通信モードを使うのは地下鉄乗車中くらいになるのではないでしょうか・・・
- オプションモードでauプラチナバンドが使える
- ※地下鉄乗車中でもWi-Fiが使える!
メリット⑦ 標準通信「スタンダードモード」は使い放題
従来の「WiMAX +5G」では「3日で15GB」を超過すると翌日は速度制限(1Mbps)となりました。
カシモWiMAXでは2022年2月以降この速度制限ルールを撤廃し、月間通信量および短期での使い過ぎによる速度制限がなくなり、真の使い放題となりました。
- 2022年2月より短期通信「15GB/3日」制限ルールが撤廃
- スタンダードモード通信なら使い放題
メリット⑧ オプション通信での使い過ぎも大幅緩和
従来サービス「WiMAX2+」ではオプション通信モードでは「月間のデータ通信量の上限7GB」「超過後は月末まで128Kbpsに速度制限」という結構厳しいルールがありました。
新サービス「WiMAX +5G」ではオプション通信モードでは「月間のデータ通信量の上限は15GB」と大幅に倍以上に緩和されました。
そもそも、新サービス「WiMAX +5G」では標準通信モードで「au 4G LTE」が使えるので、オプション通信モードを使う機会はほとんどないのではないでしょうか・・・
- オプション通信の「月間7GB」から「月間15GB」へ大幅緩和
メリット⑨ オプション通信を使いすぎても標準通信が制限されない
従来サービス「WiMAX2+」ではオプション通信を使いすぎて速度制限されると標準通信も速度制限されてしまいました。
新サービス「WiMAX +5G」ではオプション通信を使いすぎても標準通信が巻き添えを食うことはありません。
安心してオプション通信の「auプラチナバンド(Band18)」を試してみることができますね。
- オプション通信を使いすぎても標準通信は速度制限なし!
- ※WiMAX2+では標準通信も道連れ制限
メリット⑩ スマホとセットでオプション通信料も無料
WiMAX +5Gではau 4G LTEのプラチナバンドが使える通信モード「プラスエリアモード」があります。
プラスエリアモードを使うとauのプラチナバンド「BAND18」が使えるため、ほぼ日本全国どこでも地下鉄の中でもWiMAX +5Gを使うことができます。
この「プラスエリアモード」での通信を使うと、使った月だけ「プラスエリアモードオプション料金(1,100円/月)」が請求されます。
しかし、カシモWiMAXとauスマホ(auスマートバリュー)/UQモバイル(自宅セット割)をセットで使えばこのプラスエリアモードオプション料金が無料となります。
- auスマホ/UQモバイルとセットで使えば月額料金割引
- さらにプラスエリアモード利用料(1,100円/月)も無料
メリット⑪ 最速で明日からWi-Fiが使える
WiMAXは工事不要なのでルーターが届けばすぐにWi-Fiが使えるようになります。
カシモWiMAX WiMAXは基本的に「申し込みの当日ルーター発送」なので、本州内であれば翌日にはルーターが手元に届きます。
Wi-Fiが必要なときに、最短で翌日から使えるというスピード感もカシモWiMAX WiMAXの魅力です。
メリット⑫ 8日以内なら無料で解約できる
通信サービスには「初期契約解除制度」という制度があり、商品(ルーターやスマホなど)を受け取ってから8日以内であれば理由を問わずに解約することができます。
これは法制度なので、どの通信サービスにも適用され、当然カシモWiMAX WiMAXでも使える制度です。
メリット⑬ UQモバイルセット割引「自宅セット割」
人気の格安スマホプラン「UQモバイル」をカシモWiMAX WiMAX+5Gと一緒に使うとセット割引「自宅セット割」が適用されます。
「自宅セット割」はUQモバイルが提供するセット割引でUQモバイル側の月額料金から毎月大幅割引してくれるサービスです。
割引対象プラン | 基本データ量 | 基本月額料金 | 自宅セット割 割引適用後基本料金 |
---|---|---|---|
くりこしプランS+5G | 3GB/月 | 1,628円/月 | 990円/月 |
くりこしプランM+5G | 15GB/月 | 2,728円/月 | 2,090円/月 |
くりこしプランL+5G | 25GB/月 | 3,828円/月 | 2,970円/月 |
また、「自宅セット割」のセット対象となるカシモWiMAXにとってもオプション通信モード「プラスエリアモード」の利用料(1,100円/月)が無料になる、という特典も追加されます。
カシモWiMAXの契約
申し込みに必要なもの
カシモWiMAX WiMAX+5Gの申込に必要なものと申し込み前に決めておくことをまとめます。
申し込みに必要なもの
申込に必要なものは以下のものです。
- クレジットカード
- 連絡用メールアドレス
契約者本人名義のクレジットカード
カシモWiMAXの支払方法はクレジットカードのみとなるため、契約者本人名義のクレジットカードが必要です。
連絡用メールアドレス
申し込み後の連絡用に連絡可能なメールアドレスが必要です。
申し込み前に決めておくこと
- 5G対応端末(4機種から選んでおく)
- 申し込み時必須オプション(最大2か月無料)
- 基本メールアドレス
5G対応端末
カシモWiMAXでは5G対応ルーターを4機種提供しています。
自宅で工事不要の固定回線として使えるホームルーターと、外出先でも使えるモバイルルーターが2機種ずつ(計4機種)です。
WiMAX +5G通信サービスの契約時には5G対応ルーターの購入が必須なので、4機種の中からどの機種を購入するか決めておきましょう。
- 外出先で使うならモバイルルータ「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」
- 自宅で使うならホームルーター「Speed Wi-Fi HOME 5G L11」
申し込み時必須オプション
カシモWiMAXでは以下の2つのオプションが「申し込み時必須オプション」となります。
- 安心サポート
- 公衆無線LAN
これら必須オプションは最大2か月間無料なので、不要であれば契約後に会員専用サイト(BBNavi)からオプション削除することができます。
決めておくべきことは「安心サポート」です。
「安心サポート」には「安心サポート」と「安心サポートワイド」の2種類があり、どちらか一方を選びます。
「安心サポート(月額330円)」は補償内容としては1年間メーカー保証の延長という内容です。
「安心サポートワイド(月額550円)」は水没故障や本体破損などの「安心サポート」補償範囲外も補償対象としてくれます。
ざっくり言えば、本当に端末補償が必要なら「安心サポートワイド」を申し込み、不要だからオプション解約する予定なら「安心サポート」を選ぶと良いでしょう。
基本メールアドレス
カシモWiMAXに会員登録するとカシモWiMAXのメールアドレスが付与されます。
付与されるメールアドレスは「〇〇〇@△△△.gmobb.jp」という形になります。
上記の「〇〇〇」の部分を決めておきましょう。
※△△の部分は選択式
契約の成立、最速で当日発送
カシモWiMAXは申し込みから5G端末・SIMカードの発送までが非常に速いのが特徴で、最速で申し込み当日に発送されます。
つまり本州内であれば申し込みの翌日には5G端末・SIMカードが手元に届くということです。
また、カシモWiMAXでは「5G端末・SIMカードの発送をもって契約の成立」と定めています。
よってほとんどの場合はウェブからの申し込みを行った日が契約の成立日(利用開始月)となります(端末が届くのは後日)。
契約は「契約期間の定めなし(契約縛りなし)」
カシモWiMAXの契約形態は「契約期間の定めなし」の契約です。
このためいつ解約しても契約違反とはならないため解約時の違約金等を支払う必要はありません。
必須オプションと不要時のオプション解除
カシモWiMAXは申し込み時に以下の2点の「申し込み時必須オプション」があります。
- 安心サポート
- 公衆無線LANサービス
どちらのオプションも「最大2か月間無料」なので、不要であれば無料期間中に会員専用サイト「BBNavi」から解約することができます。
安心サポート
WiMAX +5G端末の故障を補償してくれるオプションサービスです。
公衆無線LANサービス
スマホでもパソコンでも使える公衆無線LAN(Wi-Fi)サービスで、実態はKDDIグループの「Wi2 300」の再販サービスです。
初期契約解除制度
カシモWiMAXが提供する通信サービスは「初期契約解除制度」の対象です。
5G端末・SIMカードを受け取った日を起点として8日以内に「初期契約解除制度を利用して解約する」旨を伝えることで、契約解除料金等不要で無料解約することができます。
ただし、この場合でも「契約事務手数料3,300円」は請求されます。
また、5G端末・SIMカードは返却する必要があり、返却できない場合には端末代金21,780円も請求されます。
おすすめの「3年契約WiMAX+5G」選び方
「絶対3年使う」「3年以上使うかも」ならカシモWiMAX
「3年は絶対に使う!」「もしかすると3年以上使うかも」という場合にはカシモWiMAX+5Gがおすすめです。
- 5G端末無料・オプション通信料無料
- 月額料金が一番安い4,750円/月
- 3年過ぎてもずっと4,750円/月
- 3年以内の解約なら端末代金25,000円返金
- 契約解除料と合わせるととんでもないことになる
上記のメリット・デメリットから「絶対に3年は使う」「もしかすると3年以上つかうかも」という場合はカシモWiMAX+5Gが一番おトクになります。
「3年使う」「でも3年以内に解約するかも」ならカシモWiMAX
「3年使う」「でも3年以内に解約するかも」という人が一番多いのではないででょうか?
この場合はカシモWiMAXがおすすめです。
- 3年以内の契約解除料金が一番安い
- キャッシュバックで安くなるけど月額料金は高い
- 特に25か月目以降は月額4,708円/月と高い
- 長く使うほど高くなる(カシモWiMAXに比べて)
上記のように、カシモWiMAX WiMAX+5Gは「3年以内の解約が比較的安い」というメリットがある反面、「3年以上使うとどんどん高くなる」というデメリットがあります。
3年契約を考えている人の多くは「カシモWiMAXを3年使って契約更新月で解約する」のが一番お得になります。
「3年は使わない!」ならBIGLOBE WiMAX +5G
最初から「3年は使わない」というのであれば「3年契約・自動更新あり」の契約は合理的ではありません。
「3年使わない」のであれば「最低利用期間1年」「違約金もたったの1,100円」という契約形態のBIGLOBE WiMAX +5Gがおすすめです。
- 最低利用期間1年・自動更新なし
- 1年以内の解約でも違約金たったの1,100円
- キャッシュバックと月額割引特典で「2年使えば5G端末代金チャラ」
- 5G端末代金別途(21,912円)
- オプション通信料1,100円/月(使った月だけ)