テレワークの導入などで「すぐにでも自宅にネット環境がほしい」という場合に、もっとも早く利用開始できる可能性が高いのがケーブルテレビの設備を使ったケーブルインターネットのサービスです。
現在、テレビ放送はケーブルテレビによる配給が主流であり、多くの戸建て住宅・集合住宅にはケーブルテレビの設備が導入されています。
そして、この導入済みのケーブルテレビの設備をそのまま使ったネット回線がケーブルインターネットのサービスです。
設備はすでに導入済みであれば、自宅・自室にケーブルモデムというルーターに相当する通信機器を設置するだけで、最速4日でネットが使えるようになります。
さらにJ:COMインターネット回線はフレッツ光回線と違い自宅ルーター(ケーブルモデム)に完全なグローバルIPv4アドレスが付与されるため、テレワーク利用時に「会社のVPNへつながらない」という問題もありません。
これらの点からJ:COMインターネットはテレワーク利用に最適な回線サービスとしておすすめできます。
この記事ではケーブルインターネットの特徴およびケーブルテレビ最大手「ジュピターテレコム社」が運営するJ:COMのインターネットサービス「J:COM NET」について、詳しく説明していきます。
J:COMのケーブルインターネットの特徴
ケーブルテレビ大手のJ:COMはケーブルテレビ回線(同軸ケーブル)を使ってネット回線サービスを提供しています。
特徴として、ほぼすべての集合住宅や都市部の戸建て住宅にはすでにケーブルテレビ設備(ケーブル回線)が導入されているため、通信用モデムを設置するだけで最短4日で使えるようになる、という速さです。
提供されているネット回線サービスの品目は以下の通りです。
提供コース | 提供形態 | 提供エリア |
---|---|---|
J:COM NET光5G/10Gコース | auひかり回線を利用したサービス ※auひかり5G/10Gと同等 ※戸建のみ提供 |
関東地区(一部) 関西地区(一部) |
J:COM NET光1Gコース | auひかり回線を利用したサービス ※戸建のみ提供 |
|
J:COM NET 1Gコース | CATV(同軸ケーブル)を利用したサービス ※一部のJ:COM導入住宅で利用可能 |
全国 |
J:COM NET 320Mコース | CATV(同軸ケーブル)を利用したサービス ※現在の主力プラン ※ほとんどのJ:COM導入住宅で利用可能 ※一部In My Room無料プランで提供 |
全国 |
上記を見るとわかるように、J:COMが提供するコースには「J:COM NET光コース」と「J:COM NETコース」があります。
J:COM NET光コースはJ:COMの親会社であるKDDI(au)の光回線を使ったサービスであり、いわゆる「auひかり」の再販サービスです。
対して、J:COM NETコースはJ:COMが保有するケーブルテレビ回線を使ったインターネット接続サービスであり、J:COM NETこそがJ:COMの独自性のあるサービスとなります。
ケーブル回線と光回線
J:COMが提供するインターネット回線サービスで分かりにくいのは「ケーブルテレビ回線」によるサービスと「光回線」によるサービスが混在している点です。
「光回線」によるサービスはJ:COMの親会社であるKDDI(au)が提供する「auひかり」の再販になり(販売代理業務ですね)、首都圏の戸建て住宅向けに提供されています。
よって「ケーブルテレビ回線」によるサービスこそがJ:COMの独自の特徴ある回線サービスとなります。
本記事ではJ:COMがケーブルテレビ回線を使って提供する「J:COM NET」について説明していきます。
主力プランは「J:COM 320Mコース」
J:COM NETの現在の主力プランは「下り最大320Mbps/上り最大10Mbps」の「J:COM NET 320Mコース」です。
ケーブルテレビ大手であるJ:COMのケーブル回線はすでに全国の集合住宅と都市部の戸建て住宅には導入されており、そのほとんどで「通信機器(ケーブルモデム)をつなぐだけでネットが使える」という強みがあります。
回線設備(ケーブルテレビ回線)はすでに設置済みなので、最短4日でネットが使える(全国対応)というのが強みのプランです。
つまり、全国の戸建て・集合住宅においてすでにケーブルテレビによりテレビ配給されているなら、最短4日で320Mbpsの高速インターネット回線が導入できる、という状況です。
光回線にも負けない!「J:COM NET 1Gコース」
さらに関東・関西・札幌・九州の一部ではさらに高速な「J:COM NET 1Gコース」も提供しています。
「下り最大1Gbps/上り最大100Mbps」のコースです。
こちらは全国でも一部地域でのみ提供されているサービスですが、該当地域であれば手軽に光回線並みのネット環境が手に入るという強みがあります。
ケーブルテレビ回線1Gコースの対象エリアは結構速いスピードで広がっているようです。
集合住宅向けの無料・格安プラン「J:COM In My Room」
J:COMのケーブルテレビ回線は全国のほぼすべての集合住宅に導入されており、その多くの物件で「J:COM In My Room」というサービスが提供されています。
「J:COM In My Room」はインターネット回線利用料の一部または全部を物件オーナーや管理会社・組合が負担して導入するサービスです。
このため、利用者(入居者)はその分だけ安くまたは無料でJ:COMのインターネット回線が利用できる仕組みになっています。
集合住宅にお住まいの方でJ:COMのケーブルテレビが導入されているなら、無料または格安で「J:COM In My Room」が使えるかもしれません。
J:COM In My Roomでの無料/格安プラン
J:COM In My Roomが導入されている集合住宅ではJ:COM NETコースのサービスが無料または格安で利用することができます。
どのコースが無料/格安で使えるか?についてはお住まいの地域におけるJ:COMのサービス提供状況により異なります。
J:COMのサービス申し込みページより住所検索することで、お住いの集合住宅で提供されているJ:COM In My Roomの無料・格安プランを確認することができます。
最短4日でインターネットが使える
そして最大のポイントが「最短4日でインターネットが使える」という開通の速さです。
これはテレビ映像の配信設備としてすでにケーブルテレビ回線が全国の集合住宅・戸建て住宅に設置されているからできることになります。
とくに集合住宅にお住まいの方で「すぐにでもインターネット回線が欲しい!」という方には最大のメリットとなるでしょう。
完全なグローバルIPv4アドレスが使える
フレッツ光回線の世界ではIPv4 over IPv6による通信が主流、このため「IPv4通信はもう古い」という声もありますがそうではありません。
フレッツ光回線のようにIPv6/IPoEの仕組みによる通信は長いインターネットの歴史で使われてきたサービスが利用できない現象が多く発生しています。
これは従来の通信方式のように「自宅ルーターに完全なIPv4グローバルアドレスが付与されない」仕組みによる困った現象です。
J:COMインターネットは基本的に従来からの通信方式が採用されており、自宅ルーター(ケーブルモデム)に「完全なグローバルIPv4アドレスが付与される」という仕組みです。
テレワーク利用へおすすめ
このため、フレッツ光回線でよく問題となる「テレワークで会社のVPNサーバーへ接続できない」「外出先から自宅へ接続できない」という問題も、J:COMインターネットサービスでは発生しません。
フレッツ光回線とは違い、「完全なIPv4アドレス」が付与されるため外出先から自宅への接続もテレワークなどでのVPN利用も完全に利用することができます。
このように従来からインターネットで広く使われているサービスを安心・安定して使える点もJ:COMインターネット回線がテレワークに適している、という理由になります。
auスマホ/UQモバイルのセット割引
J:COMは大手通信事業者KDDIのグループ会社です。
そのため、J:COMのインターネット回線の契約者はauスマホの割引サービス「auスマートバリュー」やUQモバイルの割引サービス「自宅セット割」が適用可能です。
auスマホやUQモバイルをご利用であれば、自宅インターネット回線としてJ:COMを利用することで、最大1,100円/月のスマホ月額料金を最大10回線まで割引してもらうことができます。
「J:COM In My Room」でも割引適用
先述のようにJ:COMでは「J:COM In My Room」というサービス料金の一部または全部を集合住宅の物件オーナー/管理会社が負担することで、利用者(住居者)は格安または無料でJ:COMのインターネット回線を利用できる仕組みを提供しています。
つまり、「J:COM In My Room」対応の集合住宅であれば利用者(住居者)は格安または無料でJ:COMのインターネット回線を利用することができます。
この「J:COM In My Room」の仕組みにより、利用者(住居者)が月額料金を大幅に安く使える場合であっても、「auスマートバリュー」や「自宅セット割」の適用が可能です。
無料プランでは適用不可
ただし、「J:COM In My Room」の仕組みにより物件オーナー/管理会社が全額負担してくれることで、利用者(住居者)が無料でJ:COMを使える場合にはスマホ割引の対象外となります。
つまり「J:COM In My Room」の対応物件においては「格安プランで利用」の場合にはスマホセット割引適用可能、「無料で利用」の場合にはスマホセット割引適用不可、という点に注意してください。
J:COM NETの主力プラン「J:COM NET 320Mコース」
J:COMではすでに320Mコースによる全国の通信網を整備しており、ほぼ全国で「J:COM NET 320Mコース」が利用可能となっています。
加えて、より高速な「J:COM NET 1Gコース」の通信網も全国整備を進めており、この対象エリアであれば「J:COM NET 1Gコース」の利用が可能ですが、現時点では東京・大阪などの大都市圏がカバーされている状況です。
結構速いスピードで1Gコースのエリア拡大が行われていますが、現時点では「まだまだ全国の主力プランはJ:COM 320Mコース」ということになります。
J:COM NET 320Mコースの提供形態
「J:COM NET 320Mコース」はケーブル回線を使った「下り最大320Mbps/上り最大最大10Mbps」のサービスです。
このサービスは提供形態(契約)によって以下の2つの提供コースがあります(品質は同じもの)。
J:COM NET 320Mコース |
320Mコースの基本プラン ※集合住宅/戸建て住宅で提供 |
最低利用期間6か月(戸建/集合) |
---|---|---|
スマートお得NET 320Mコース |
320Mコースの長期契約プラン ※集合住宅/戸建て住宅で提供 |
2年契約・自動更新あり(戸建) 1年契約・自動更新あり(集合) |
基本的な契約として「J:COM NET 320M」は最低利用期間6か月の基本プランですが、通常は長期契約(2年または3年)による割引が適用される「スマートお得NET」コースでの契約が一般的になっています。
スマートお得NET 320Mコースの料金プランと契約形態
スマートお得NETコースで申し込む場合のJ:COM NET 320Mコースの費用(初期費用・月額費用)および契約形態は以下のようになります。
費用項目 | スマートお得NET J:COM NET 320Mコース |
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戸建住宅 | 集合住宅 | ||
初期費用 | 事務手数料 | 3,300円 ※九州・山口は3,080円 |
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工事費 | 無料 ※すでにケーブル回線が引き込まれている前提 |
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月額費用 | 基本料金 | 4,708円/月 ※これにキャンペーン適用で安く見せている |
|
機器レンタル料 | 無料 ※Wi-Fi機能付きケーブルモデム |
||
契約形態 | 解約期間 | 最低利用期間6か月 ※自動更新なし |
|
解約違約金 | 6か月に対する残余期間分の月額料金 ※4か月後解約なら残余期間2か月なので「月額料金2か月分」 |
基本料金のワナに注意
J:COMはネット広告を積極的に打っており「320Mが月額990円!」との表記もありますが、基本料金は上記の通り「月額4,708円/月(税込)」です。
これに「6か月間1,900円割引」「さらにQUOカードプレゼント」などのキャンペーンを適用させた割引後金額だけで広告掲示しているため、実際の支払金額には注意してください。
さらに先述の「J:COM In My Room」の仕組みによる割引(オーナー負担)などにより契約者(利用者)の支払う月額料金が安くなる場合も多くあります。
よって、J:COM NETの最終的な月額料金はキャンペーンの適用条件やお住いの物件により異なります。
契約期間のワナに注意
J:COM NETの基本契約形態は「最低利用期間6か月間(自動更新なし)」です。
利用開始から6か月以上使えばいつ解約しても解約違約金等は発生しません。
6か月以内に解約する場合には最低利用期間(6か月間)に対する残余期間分の月額料金が請求されます。
※4か月目に解約すると残余期間2か月なので違約金は月額料金2か月分(4,708円×2か月分)となります。
基本契約上は割と契約縛りは緩いですが、テレビや電話とのパック契約の場合にはテレビ機器・電話機器などに長期契約が課せられるのでとたんに長期契約となってしまいます。
長期契約が一般的
このように、J:COM NETはキャンペーン適用状況により月額料金が安くなる半面、長期利用契約となる「契約のワナ?」があります。
しかし、この点をあまり気にする必要はなく、現在は長期利用契約を結ぶのが一般的です。
長期利用契約期間中に解約すると契約解除料(違約金)が請求されますが、この契約解除料は法律で「最大で月額料金の一か月分」と定められています(つまり上限4,708円)。
これに対し、J:COMのキャンペーンは「初月無料」や「最初の二か月間の大幅割引」などが適用されるものが多く、結果として一か月分の月額料金以上の割引となります。
つまり、長期契約で解約時に違約金を払うとしても、それ以上にキャンペーンの割引が大きい、ということです。
実は料金は地域・物件により異なる
上記のように「J:COM NET 320Mプラン」は基準となる価格が設定されています(当たり前)。
ですが実際の月額料金等はお住まいの地域や集合住宅の物件によって異なります。
例えば、私が現在住んでいる集合住宅での「J:COM NET 320Mプラン」の料金は以下のようになります。
ですが、数年前に住んでいた(単身赴任していた)集合住宅での「J:COM NET 320Mプラン」の(現在の)料金は以下のようになります。
同じ「J:COM NET 320Mコース」であっても月額料金には1,000円以上もの差があります。
物件オーナー負担分が差し引かれて安くなる?
これは(おそらく)集合住宅に導入されている「J:COM in My Room」の仕組みにおいて物件のオーナーさんが負担してくれる費用を差し引いた分が実際の「J:COM NET 320Mコース」の料金になっていると思われます。
つまり、無料プラン(J:COM in My Room)において物件オーナーさんがより高額なプラン(費用)を負担してくれている場合には、その分個人契約の「J:COM NET 320Mコース」も安くなる(オーナー負担分が差し引かれる)という仕組みだということです。
ちなみに現在住んでいる物件の無料プラン(J:COM in My Room)は「J:COM NET 40Mコースが無料」であり、かつて住んでいた物件の無料プラン(J:COM in My Room)は「J:COM NET 120Mコースが無料」でした。
より高速(高額)なプランを「J:COM in My Room」としてオーナー負担してくれている物件では、上位プランもその分安くなる、という仕組みですね。
集合住宅なら簡単に料金がわかる
J:COMのホームページでは全国の集合住宅について「無料プラン(J:COM in My Room)は?」「契約できるプランは?」「料金はいくら?」を簡単に検索(シミュレーション)することができます。
J:COMでは申し込み前に郵便番号・住所・物件からJ:COMサービスの導入状況を示し、それに基づく実際の料金までも提示してくれるシミュレーション機能を提供しています。
- STEP1郵便番号・住所で検索する
J:COMのホームページ「お申込みはこちら」から郵便番号・住所により簡単に確認することができます。J:COMホームページから「お申込みはこちら」ボタンを押下します。
「ご希望のサービス」で「ネット」を選択し、利用したい物件の「郵便番号」「住居タイプ」を設定し「エリアを設定」ボタンを押下します。
- STEP2物件の選択
郵便番号以降の「番地・物件」などを一覧選択していきます。
集合住宅の場合では実際にJ:COMの設備(ケーブルテレビ設備)が導入されている物件情報に加えて「J:COM in My Room(無料・格安プラン)」の提供物件も情報として表示されます。
「番地」「物件」を選択したら「J:COMのサービスを利用していない」ボタンを押下します。
- STEP3コースの選択
実際の物件で利用可能なプランが表示されるので、利用したいプランを選びます。
「J:COM in My Room(無料・格安プラン)」の対象物件であれば、有料プラン(高速プラン)の他に申し込み可能な無料・格安プランも表示され選択可能(申し込み可能)です。
- STEP4料金の確認
該当物件での実際のコースプランが案内されます。
ここで表示された料金コースが実際に適用される料金となります。
以上のように、集合住宅にお住まいならJ:COMの設備導入状況や料金プランそして実際の提供価格などが簡単にシミュレーションできてしまいます。
J:COMインターネットのシミュレーションをやってみる | J:COM
戸建て住宅なら事前に料金がわかる?
このように、集合住宅においては実際の物件情報を踏まえて正確な料金を提示してくれます。
しかし、戸建て住宅の場合には基本的な料金プランはあるものの、実際は「個別見積もり」となります。
戸建て住宅の場合には上記シミュレーションの結果として「個別に営業からご連絡します」と表示され、連絡先の情報を入力してからの営業連絡を待つことになります。
最近よく広告に出てくる「次世代AI Wi-Fi」って何?
最近インターネット上ではJ:COMの「次世代AI Wi-Fi」広告が良く表示されます。
内容はよくわからないもののオプション料金として「Wi-Fiルーター220円/月」や「メッシュWi-Fi追加ポッド550円/月(オプション)」などの追加費用が発生します。
なんだか料金値上げのために騙されているような気もしますが、そうではありません。
このサービス、必要な人にとってはかなり優秀なサービスと言えます。
※不要な人には不要なオプション料金
実態は「高性能トライバンドWi-Fiルーター」
「次世代AI Wi-Fi」は具体的には「高性能なトライバンドWi-Fiルーター」と「自己学習するメッシュWi-Fi」の組み合わせサービスです。
つまり「多くのWi-Fi機器を接続して、かつ高速通信したい」「自宅が広くてメッシュWi-Fiを活用したい」という人にはオプション料金以上のメリットがあるサービスとなります。
必須オプションの「Wi-Fiルーター」月額220円/月
まず必須オプションとして「Wi-Fiルーター月額220円」があります。
これは高性能なWi-Fiルーターしかもトライバンドルーターがレンタルされます。
メッシュ対応のトライバンドのWi-Fiルーターは現在でも市販品を購入すると40,000円ほどします。
これが月額220円のオプションなので3年間使っても8,000円、そう考えると非常にお得なオプションといえます。
高機能なトライバンドWi-Fiルータ
トライバンドのWi-Fiルーターを使えば多くのWi-Fi接続をしても従来のシングルバンド/デュアルバンドのルーターよりも高速通信ができます。
Wi-Fiの歴史は「まずは2.4GHz帯」「次に5GHz帯」さらに「5GHzでもW52/W53に加えてW56」と使える電波の周波数帯が増えてきています。
現在一般的なデュアルバンドは「2.4GHz/5GHz(W52/W53)」の2つの帯域を使って通信します。
トライバンドではこれに加えて「5GHz/W56」の帯域の3つの周波数帯を利用い、しかも混雑状況に応じて3つの周波数帯を動的に切り替えてくれる(ハンドステアリング)、という動作をします。
通信混雑に加えて外部からの(電子レンジなど)障害も多いWi-Fi接続において、現時点では最も高速かつ安定したWi-Fi通信ができるルーターということになります。
購入すると40,000円ほどする高級ルーターですが「次世代AI Wi-Fi」としてオプション利用すると月額220円、3年使っても8,000円というかなりお得なオプションと言えます。
さらに「自己学習するメッシュWi-Fi」
さらに「次世代AI Wi-Fi」は自己学習するメッシュWi-Fiでもあります。
標準必須オプションのルーター(220円/月)は高機能トライバンドルーターであると同時に「自己学習するメッシュWi-Fiの親機」としての機能もあります。
メッシュWi-Fiって何?
「次世代AI Wi-Fi」でレンタルされるルータ(月額220円)は先述のトライバンド対応に加えてメッシュWi-Fi親機としての機能も持っています。
メッシュWi-Fiとは自宅が広くてルーター親機のWi-Fiが届きにくい、または障害物があってWi-Fiの電波が届きにくいという場合にルーターのWi-Fiを中継して自宅内にくまなくWi-Fi電波を飛ばす仕組みです。
この機能を利用するためにはメッシュWi-Fi親機とWi-Fi子機が必要ですが、「次世代AI Wi-Fi」でレンタルされるルーターはこのメッシュWi-Fi親機としての機能が盛り込まれている、ということになります。
メッシュWi-Fi子機(メッシュWi-Fi追加ポッド、と呼ぶ月額550円/1台)を追加レンタルすることで広い自宅・障害物の多い自宅でもWi-Fi電波をくまなく飛ばすことができます。
自己学習機能って何?
広い自宅や障害物の多い自宅でメッシュWi-Fiを構築するのは実は結構大変な作業です。
目に見えない電波状況の弱い部分に対してメッシュWi-Fi追加ポッドを設置していくため、長い時間をかけて試行錯誤しながらのメッシュWi-Fi構築となります。
「次世代AI Wi-Fi」機能を使えば一度構築したメッシュWi-Fiネットワークでは電波の弱い場所(つながりにくいデバイス)を自動記録してくれます。
この「つながりやすい」「つながりにくい」という状況のデータを収集し、「場所を変えたほうがいいですよ」とアドバイスしてくれる機能があります。
これが「次世代AI」と言っている理由なのでしょう。
「次世代AI Wi-Fi」なら効率的にメッシュが組める
このように必須オプションの「自己学習機能付きトライバンド対応Wi-Fiルーター」月額220円と、メッシュWi-Fi追加ポッド月額550円を組み合わせることで、広い自宅でも障害物の多い自宅でも効率的にメッシュWi-Fiネットワークが構築できます。
効率的とは自己学習機能がアドバイスしてくれることで「作業が簡単」「少ないメッシュWi-Fi追加ポッドで構築できる」というメリットがあるということです。
自宅が広いなら安くて良いサービス
ちょっと広い一軒家だともはやメッシュWi-Fiによるネットワーク構築は当たり前となりつつあります。
でもこれ結構大変な作業であり、長い時間と試行錯誤を重ねて最適なネットワーク構築となるわけです。
一般の方であればこんな作業できないので、つながらない場所があればとにかくメッシュWi-Fi子機を買い増しして増設しまくる、というのが現状です(無駄に費用がかかる)。
「自己学習するメッシュWi-Fi」ならこの時間と導入するメッシュWi-Fi追加ポッドが効率的に利用できることが期待されます。
なにより、必須オプションのルーター親機を含めてトライバンド対応Wi-Fiなので多くのWi-Fiデバイスを接続利用しても常に最高速・快適なWi-Fi通信をコントロールしてくれます。
必要な機器を個別に購入することを考えると、「次世代AI Wi-Fi」のオプション料金体系はお得だと言えます。
ワンルームだと無用のオプション?
一方で若い世代が住むようなワンルームだとメッシュもトライバンドもあまり意味がありません。
Wi-Fi接続台数があまり多くない場合にはトライバンドのメリットが活用できません。
また、ワンルームだとメッシュWi-Fiネットワークも不要の場合がほとんどです。
このような場合においては必須オプションの「Wi-Fi親機(月額220円)」は無駄なオプションかな?とも思います。
でも安いWi-Fiルーターを購入して10,000円と考えると、3年間オプション利用しても8,000円なので割り切って使える程度のオプション料金ではあります。
意外に快適なケーブルインターネット
ケーブルインターネットの仕組み
都市部での高層ビルの増加、地方でのテレビアンテナ基地局保守の負担、などの理由により、従来のような「自宅のテレビはテレビ塔からの電波を受信」する仕組みから地域ごとのケーブルテレビ会社からのケーブル配給によるテレビ受信へと、テレビの受信方式が大きく変わってきています。
つまり、戸建て住宅でも集合住宅でも多くの住宅でケーブルテレビの設備が導入されています。
そして、テレビ映像を配信するためのケーブルに、インターネットのデータも乗せてネット回線も利用できるようにした仕組みがケーブルインターネットです。
自宅のテレビがアンテナ受信ではなくケーブルテレビによる配給であれば、同時にケーブルインターネットの利用もできる環境がある、ということです。
集合住宅にはほぼ導入されている
地域のアンテナ塔から電波を出して自宅のアンテナで受信する方式にかわり、地域ごとのケーブル配信によるテレビ受信方式は国策として進んでいます。
特に集合住宅においては、よほど古くからの物件でなければ、ほぼケーブルテレビの設備が導入されています。この設備はテレビだけでなくインターネットでの利用も可能な設備です。
つまり、ケーブルテレビの設備を使ったケーブルインターネットは、光回線よりもずっと早く使い始めることができるインターネットサービスなのです。
すでにケーブルテレビの設備が導入されている物件であれば工事不要、ケーブルモデム(ルーターに相当)を設置するだけでネット回線が開通し、最短で申し込みから4日でネットを利用することができます。
テレビとネットのセットで大幅割引
ケーブルテレビの主たるサービスは有料放送の配信サービスです。
スカパーやWOWOWなどと同じような有料テレビサービスです。
多くのケーブルテレビでは、これらケーブルテレビによる有料放送サービスとケーブルインターネットサービスをセットで安く提供しています。
ネットのみの利用もできる
ケーブルテレビのサービスとしては、有料の映像サービスの契約が思いつきますが、有料の映像サービスを契約しなくてもインターネットサービスだけでも契約することができます。
ネットとテレビのセットで契約すると、通常別々に契約するよりも安い料金で利用できますが、「有料テレビは不要」という場合にはケーブルインターネットのみの契約も可能です。
最短4日で開通、すぐにWi-Fi使いたいならJ:COM
このように、集合住宅であれば全国でほとんどがケーブルテレビの設備が導入されています(使っているかどうかにかかわらず)。
そのため、J:COMインターネットの特徴として「最短4日で開通できる(ネットが使えるようになる)」というメリットがあります。
ケーブルテレビを使ったテレビ用の同軸ケーブルが壁に設置されていれば、あとはケーブルモデムをもちこんで接続するだけで開通できます。
要するに、光回線のようなケーブルの引き込み工事が不要(すでに工事済)ということですね。
フレッツ光などを申し込んでも混雑時期なら工事完了まで半年も待たされることがあります。
J:COMインターネットなら「すぐにWi-Fiが使える」「最短で4日でWi-Fiが使えるようになる」という点は大きなメリットと言えます。
IPv4通信方式で安心・安定して使える
J:COMインターネットサービスはフレッツ光回線とは違い「従来からの通信方式IPv4通信」によるサービス提供を行っています。
フレッツ光回線では「IPv4 over IPv6」だの「v6プラス!クロスパス!」など新しい技術や用語が飛び交っていますが、J:COMインターネット回線とは縁のない世界となります。
フレッツ光回線の速度低下の問題
フレッツ光回線の仕組みは法律(いわゆるNTT規制法)によりNTT設備とプロバイダー設備が役割分担していながらも機能上同じ設備に同居しています。
この結果、インターネットの利用者増加に対する通信設備の増強が簡単にできません(役割分担の問題と設備設置場所の問題)。
その結果、フレッツ光回線は利用者増加によって従来のIPv4通信では特に夜間での急激な通信速度低下の現象が問題となっています。
この解決策として、フレッツ光回線の世界では急速にIPv6/IPoE通信の仕組みを使った「IPv4 over IPv6(v6プラスやクロスパスなど)」が普及してきています。
IPv4 over IPv6の問題点
フレッツ光回線の世界で急速に「IPv4 over IPv6」が普及していることから、「IPv4通信は古い」という意見も多く出ていますが、実はそうではありません。
フレッツ光回線の世界では急速なIPv6/IPoEの導入により、従来から使われているVPNが使えないとか外出先から自宅へ接続できない、などの問題が発生しています。
これはフレッツ光回線で使用されている「IPv4 over IPv6」という通信の仕組み上、自宅のルーターに「完全なIPv4グローバルアドレス」が付与されないことが原因です。
J:COMインターネットなら安心してIPv4通信が使える
J:COMはNTTとは違い法律(いわゆるNTT規制法)に縛られないため、利用者増加による回線設備の増強はお手の物です。
これにより、J:COMインターネット回線では現在でも従来からの安定した(枯れた)通信方式であるIPv4通信を提供しています。
J:COMインターネットは自宅ルーター(ケーブルモデム)に「完全なグローバルIPv4アドレス」が付与されるため、長いインターネットの歴史の中で使われてきた様々なサービス・使い方がそのまま使える仕組みです。
フレッツ光回線ではたびたび問題となる「自宅から会社へVPN接続できない」「外出先から自宅へ接続できない」という問題もなく、今までのインターネットのサービスや使い方がそのまま使える回線サービスです。
この点もJ:COMインターネット回線がテレワーク利用におすすめ、という理由の一つになります。
IPv6サービスも順次展開
J:COMインターネットは先述のようにIPv4グローバルIPアドレスをベースとしたインターネット通信サービスです。
一方で世界中でのIPv4アドレス枯渇に関する問題によりIPv6への移行も国策として進んでいます。
J:COMでもこの「IPv4からIPv6への移行」を前提として、IPv6サービスを順次提供開始し始めています。
ただし、当然ながら当面は従来のIPv4によるサービスはそのままに「追加でIPv6アドレスも使える」という展開方式となります。
家庭内ネットワークサービス|IPv6アドレス利用|サービス概要 | J:COMサポート
なお、J:COMインターネット回線はフレッツ光回線のように「IPv4接続だと遅くなる」という設備上の問題がないためIPv4通信でもIPv6通信でも通信速度の差はありません。
集合住宅なら無料で使えるかも?「J:COM in My Room」
「J:COM in My Room」とは?
J:COMは「J:COM in My Room」という集合住宅の大家・管理会社向けのサービスを提供しています。
ケーブルテレビを使ったインターネット接続サービスの一棟一括導入を前提として、利用費用(月額料金)の一部または全部を大家・管理会社が格安で負担できるサービスです。
この結果、利用者(居住者)は無料または格安でJ:COMインターネットサービスを利用することができるサービスになります。
- J:COMサービスの全額または一部を大家・管理会社が負担
- 利用者(居住者)は無料または格安でインターネット利用できる
無料で使える「J:COM in My Room」
このように「J:COM in My Room」はその仕組み上「無料または格安でインターネット接続サービスが利用できる」というサービスですが、多くの場合には利用者(居住者)負担はなく無料で利用できる場合がほとんどです。
この「J:COM in My Room」は集合住宅のオーナー向けに提供されている特別なプラン、「J:COMインターネットを集合住宅に一括導入」「費用はオーナー負担」というサービスです。
つまり、対象物件(集合住宅)であれば、利用者(入居者)は無料でJ:COMインターネットが使えるわけです。
お住まいの集合住宅が「J:COM in My Room」の対象物件になっているかどうかは、J:COMのホームページから住所・物件名で検索することができます。
設備はすでに導入済み、すぐにネットが使える
「J:COM in My Room」の対象物件(集合住宅)なら、すでに各部屋でケーブルインターネットが利用できる状態になっており、かつ無料で利用することができます。
「J:COM in My Room」の対象物件にはすでに集合住宅向けの集合機器が導入されているので、あとは利用者の部屋にケーブルモデムという機器(ルーターに相当)を設置するだけで、ネットが使えるようになります。
無料プランでも上位プランへ無料でアップグレード
使えるプランは多くの場合「1Mプラン」または「12Mプラン」が多いようで、それ以上の速度プランへは別途有料でプラン変更というのがほとんどでした。
しかし、2020年3月以降、たびたびサービス向上で無料で上位プランへの移行が行われています。
2020年3月より無料で速度アップ | ||
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1Mプラン | ⇒ | 12Mプラン |
12Mプラン | ⇒ | 40Mプラン |
これにより、現在では多くの「J:COM in My Room」で「40Mプラン」が主流になっており、無料の範囲内で動画視聴も含めて十分対応できるネットサービスになっています。
現在では「無料プラン40M/120M」が標準?
J:COMはすでに全国的にケーブルテレビ回線網による320M回線の全国展開を終えており、現在はより高速な1G回線網の全国展開を行っています。
このようなケーブルテレビ回線網の増強に従って、無料プラン(J:COM in My Room)であってもたびたび無料のまま速度増強してくれます。
さらに、現時点(2023年時点)では全国ほとんどのJ:COM in My Roomにおいて無料プランでも40Mコース/320Mコースが標準となっています。
つまり、すでに1Gコース対応地域においては無料プランでも320Mコースが使える、という地域・物件があるということです。
この点については、1Gコース対応エリアと物件のオーナーさんの契約次第、ということになります。
無料だけど申し込み・契約が必要
ただし、「各部屋へ標準装備」ではなく「無料だけど入居者と個別に契約」が必要なサービス、つまり対象物件であっても入居者がJ:COMへ利用を申し込み、個別に契約書を交わしたうえで、ケーブルモデムという機器をレンタル(無料)することで、ケーブルインターネットが利用できる仕組みになっています。
もしかすると、「J:COM in My Room」の対象物件のお住まいの方でも、このことを知らずにせっかく無料のサービスを利用していないかもしれません。
「J:COM in My Room」の対象物件であれば、J:COMへ連絡(電話)することでケーブルモデム設置の日付を決めて、その設置の日に工事完了(30分程度)、その日からインターネットが利用できるようになります。
まずはお住まいの物件(集合住宅)が「J:COM in My Room」対象かどうかをJ:COMのホームページでチェックしましょう!
そして、「J:COM in My Room」対象物件であれば、J:COMへ電話連絡してケーブルモデムを設置してもらいましょう!
J:COM | 0120-989-970 ※9:00~18:00(年中無休) |
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無料で使える便利機能
J:COM in My Roomは無料で使えると言っても「利用者負担がない」だけであり、J:COMから見ると「物件オーナーさんから徴収している」というれっきとした有料サービスです。
そのためか、利用者無料プランであってもサービスは充実しています。
Wi-Fiが使えるルーター
「J:COM in My Room」を申し込むことで、ケーブルモデム(ルーターに相当)が自室に設置されます。
設置されるケーブルモデムは在庫によって型番がかわりますが、最近ではWiFi機能付きケーブルモデムが主流となっています。
J:COMでは以前から「WiFiオプション」を別途有料で提供しており、「J:COM in My Room」においても「WiFi機能付きケーブルモデムは別途有料(月額330円)」と設定されていますが、多くの場合には別途オプション不要でWiFi機能付きケーブルモデムが設置されます。
これはケーブルモデムの在庫状況によるものと思われますが、現在主流は標準(無料)でWiFi機能付きケーブルモデムが設置されるようです。
セキュリティソフト「MacAfeeインターネットセキュリティ」が無料
無料で使える「J:COM in My Room」ですが、住居者が費用負担する代わりに物件オーナーが費用負担する仕組みになっているだけです。
そのため、無料であっても結構サービスが充実しています。
代表的なサービスがセキュリティソフト「MacAfeeインターネットセキュリティ」が無料で提供されます。
メールアドレスももらえる
また、J:COMドメインを使ったメールアドレスも無料で提供されます。
ネット上のサービスではGメールやYahoo!メールなどのフリーメールでは使えないサービスもありますが、この場合でもプロバイダーアドレスとして認定されているJ:COMのメールアドレスを利用することができます。
会社と繋がるVPNも使える
J:COMインターネット回線は自宅のケーブルモデムに「完全なグローバルIPv4アドレス」を付与してくれます。
フレッツ光回線で主流の「IPv4 over IPv6(v6プラスなど)」は自宅ルーターに完全なグローバルIPv4アドレスを付与してくれません。
このため、フレッツ光回線の環境では「テレワークで会社へVPN接続」「外出先から自宅のサーバーへ接続」などができない場合が多い状況です。
J:COMインターネット回線なら自宅ケーブルモデムに「完全なグローバルIPv4アドレス」を付与してくるためこのような心配はなく、「確実にテレワークで会社のVPNが利用できる」「外出先から自宅ネットワークへ接続する環境が構築できる」というメリットがあります。
外出先から自宅への接続もできる
J:COMインターネット回線は今となっては貴重な「完全なグローバルIPv4アドレスを付与」してくれることから、外出先から自宅への接続環境も簡単に構築することができます。
J:COMインターネット回線であれば、いつでも外出先から自宅のネットワークに接続できる環境を構築することができます。
上記の記事ではJ:COMインターネット回線の自宅環境において、最新の高速VPNプロトコル「WireGuard」によるVPN環境構築を説明しています。
自宅へつながるVPN環境を構築することで、外出先のどこからでも自宅にいるときと同じようにネットワーク利用することができるようになります。
「外出先から自宅のファイルサーバー(NAS)を利用」「外出先から赤ちゃんやペットの見守りカメラを利用」などができるようになります。
J:COMインターネット・使用レビュー
我が家の集合住宅はずっと以前から「J:COM in My Room」対象物件でしたが、別途光回線を利用していることからずっとJ:COMは利用していませんでした。
その後、2020年のテレワーク需要もあり「J:COM in My Room」を利用して無料プラン(40Mコース)を無料契約しました。
J:COM in My Room対応の集合住宅
我が家は集合住宅でテレビの受信はすでにJ:COMのケーブルテレビ回線を使っています。
基本は地上波・BSが無料で見れて、別途サービス契約を結ぶとJ:COMの有料チャンネルが見れます(有料チャンネル契約していません)。
この状態で我が家はJ:COM in My Roomの対象物件となり、郵便受けに「無料インターネットを活用してください!」という営業チラシが入るようになりました。
さっそくチラシ記載の電話番号へ電話し、J:COM in My Roomを申し込んでみました。
工事はケーブルモデム(Wi-Fi対応)の設置のみ
「工事」は私の都合により、申し込みの翌週末の土曜日にお願いしました(約11日後)。
約束の日時にまずは工事担当者が来て、ケーブルモデムの設置を行いました。
ケーブルモデムの設置自体は同軸ケーブルに繋ぐだけですが、テレビとの分配配線などもやってもらい、30分くらいで終わりました。
工事完了すると待っていたかのように営業さんが来て、サービス内容の説明をしてくれました。
当然、有料サービスの説明もありましたがまったくしつこくなく、無料で使えるサービスの説明と申込書の記載(無料だけど契約が必要)をして、営業さんの仕事も終了です。
工事(ケーブルの分配含む)と営業(無料サービスの説明と契約書署名)で約1時間、というところです。
おそらく、無料のJ:COM in My Roomではなく有料サービスを申し込んだ場合でも工事はこの程度でしょう。
なお、設置されたケーブルモデムはWi-Fi対応のもの、ホームページには「Wi-Fiは別途有料」的な説明もありますが、現在設置されているケーブルモデムはすべてWi-Fi対応(つまりWi-Fi無料)のものとなります。
プランは「12Mコース」その後「40Mコース」へアップ
我が家のJ:COM in My Roomの無料プランは「12Mコース」でした。
下り12Mbps/上り2Mbpsのコースです。
通信速度測定はぴったりコース通りです。
そしてその後(2020年3月)に勝手に「40Mコース」にアップされ(もちろん無料のまま)、こちらも速度測定はぴったりスペック通りです。
無料でもメールアドレス・セキュリティソフトが使える
前に説明したように、J:COM in My Roomは使う人(住人)から見ると無料サービスですが、これは大家さん・管理会社さんが一括契約しているから住人が支払う必要がないだけで、J:COMとしてはちゃんとした有料サービスなんですね。
よって、結構サービスも充実しており、無料範囲でメールアドレスやセキュリティソフト(マカフィー)が利用できます。
これらのサービスは工事後の営業さんの説明でも説明されており、その時「もしセキュリティソフトのインストール時に通信が遅かったらサポートに電話してみてください」と言われていました。
契約後にしつこい営業はある?
無料プランを契約するとその後しつこい営業がきそうですよね、特にJ:COMはネット以外にテレビ・電話・スマホなど多彩なサービスを提供しているので。
しかし、2020年のJ:COM in My Roomの契約後、利用サービス以外の営業活動はまったくありません。
最近ではJ:COMも動画配信サービスNetflixなどを安いパック商品で提供しているので契約してもいいかな?と思っているのですが、営業来ません・・・
サポートは結構好印象、ネットではたたかれてるけど
TwitterなどではJ:COMの通信品質やサポートについて、結構辛口発言が見受けられます。
まぁ、ネットの口コミって満足してる人は書かないわけで、多くの場合は不満が多い傾向があります。
J:COMのサポートに関する私の印象は非常に良いです(あまりサポート利用していませんが)。
J:COM回線を使ってセキュリティソフト(マカフィー)をインストールするときに回線が遅かったらサポートに電話して、と言われていたので、特に遅くて困ったわけではなかったのですがサポートに電話してみました。
※実は困ってないんだけど
すると「はい、1時間後くらいに再度やってみてください」という返事となりました。
その通りに1時間後くらいにやってみると回線速度が非常に速くなっていました。
速度測定するとぴったり「下り120Mbps」になっていました。
おそらく、一時的に「40Mコースを120Mコースに変更」してくれたんだと思います。
そして、この120Mコースの状態はそこから1週間ほど続きました(笑)
J:COM in My Roomの速度はどれくらい?
J:COMインターネット回線の通信速度は光回線と比べると遅いです。
特に光回線の上下対象速度とは仕組みが異なることから、下り速度に比べると上り速度が遅い仕様になっている点に注意です。
しかし、一般的には動画をHD画質で見る場合には「下り最大15Mbps」もあれば十分なはずであり、上り速度を必要とするYouTuber以外であればJ:COM NET 320Mコースで十分だし、もっと言えば無料提供されるJ:COM NET 40Mコースでも十分です。
ほぼスペック通りの速度が出る
フレッツ光回線やホームルーター回線など一般的なインターネット接続サービスではスペック通りの回線速度が出ることはありません。
あくまで「理論上の回線通信速度」だからです。
しかしJ:COMインターネット回線の場合は「ほぼスペック通りの回線通信速度」がでます。
我が家のJ:COM in My Roomは40Mコース(下り最大40Mbps/上り最大2Mbps)ですが、以下のようにほぼフルスペックです。
おそらく回線設備には非常に余裕がある状態であり、契約コースに応じてゲートウェイ側で(無理やり)通信速度を一定に保っているのでしょう。
まとめ、J:COMケーブルインターネットの特徴
J:COMインターネット回線は特に集合住宅にお住まいの方におすすめしたい回線サービスです。
特にテレワーク需要が高い昨今のインターネット回線事情においてはJ:COMインターネット回線はフレッツ光回線以上に安心できる便利な回線サービスです。
最短4日でWi-Fiが使える
J:COMのケーブルテレビ設備が導入されていれば「最短4日でWi-Fiが使える」ようになります。
J:COMインターネット回線はケーブルテレビ回線を使ったサービスであり、すでにテレビをJ:COMで受信している場合は自宅にインターネット接続用のケーブルモデムを設置するだけだからです。
そして、全国の集合住宅ではほぼすべてがJ:COMのテレビケーブル回線設備が導入されているはずです。
テレワークの導入などで「すぐに自宅にインターネット回線が欲しい!」という場合にJ:COMインターネットは一番の選択肢となります。
ちょっと古いIPv4の仕組み、だからこそ安心して使える
フレッツ光回線の世界では「IPv6/IPoE」とか「IPv4 over IPv6」などの言葉が飛び交っており、「IPv6は新しい速い通信サービスだ!」という雰囲気ができてきていますが、実はそうではありません。
J:COMインターネットは今となってはちょっと古いIPv4通信の仕組みとなっています。
しかし、この「実績のある(枯れた)IPv4通信」の仕組みであるためフレッツ光回線のような「VPNがつながらない」「外出先から自宅へ接続できない」などのトラブルはありません。
テレワークで「自宅から会社へVPN接続したい」という場合にフレッツ光回線よりも安心して導入できる回線サービスがJ:COMインターネットサービスです。
プロバイダーサービスも充実
J:COMインターネット回線の利用者には「プロバイダーメールアドレス」やウィルスソフト「マカフィー」が無料提供されます。
このサービスは「j:COM in My Room」の無料プラン利用者も対象のサービスです。
有料プランであっても無料プランであってもウィルスソフト「マカフィー」の無償提供はうれしいサービスです。
J:COM in My Room対応ならお試し利用をおすすめ
J:COM in My Room対応の集合住宅物件であれば無料・格安でJ:COMインターネットの利用ができます。
「最短4日で開通」「枯れたIPv4通信で安心」はそのままに、多くの場合は全国で40Mコースが無料、地域や物件によっては320Mコースが無料で利用できます。
「一人暮らし」かつ「YouTuberみたいに動画を毎日アップしない」のであれば、日常利用(ウェブ閲覧/動画視聴)は40Mbpsもあれば十分です。
無料コースを申し込んだからと言って、その後にテレビサービスなどのしつこい営業が来ることもありません。
J:COM in My Room対象物件にお住まいであれば「自宅のサブ回線」「お試し利用」として無料契約してみることをおすすめします。
有料プランでもお住いの物件次第で安くなる
「J:COM in My Room」対応の物件であれば、より高速な有料プランも安くなるかもしれません。
「J:COM in My Room」は物件オーナーさんが費用負担してくれることで利用者(住居者)はJ:COMインターネトを無料・格安で使えるサービスです。
そして、無料プランからより高速な有料プランへプラン変更した場合でも物件オーナーさんが負担してくれる分は差し引かれた料金体系となるようです。
先述のように、同じ320Mコースであっても以下のように月額料金が異なります。
このように、J:COM in My Room対応物件の場合はオーナーさんの負担に応じて利用者(居住者)の負担額も変わってきます。
集合住宅の物件によっては思わぬ格安で320Mコースや1Gコースを利用できる場合があります。
auスマホセット割「auスマートバリュー」対応
多くのケーブルテレビではau(KDDI)と業務提携を行っていることから、auスマホの割引サービス「auスマートバリュー」の割引対象回線となっています。
auスマホをご利用の方は、自宅のネット回線をJ:COM NETにすることで月額最大1,100円もの割引サービスを受けることができます。
※有料プラン契約の場合
UQモバイル「自宅セット割インターネットコース」対応
J:COMは2021年9月より開始されたUQモバイルの新割引サービス「自宅セット割インターネットコース」の割引対象回線となっています。
au品質でありながら月額990円から使える格安SIMとして人気のUQモバイルでは「auスマートバリュー」と同等の割引サービス「自宅セット割インターネットコース」の提供を開始、そしてUQモバイルとJ:COM回線を同時利用することでUQモバイルシンプラン「くりこしプラン+5G(S)」(3GB/月)が月額990円で使えるようになります。
費用項目 | くりこしプラン+5G | |||
---|---|---|---|---|
S | M | L | ||
基本データ容量 | 3GB/月 | 15GB/月 | 25GB/月 | |
月額基本料金 | 1,628円/月 | 2,728円/月 | 3,828円/月 | |
自宅セット割 | 割引額 | -638円/月 | -638円/月 | -858円/月 |
割引後 月額料金 |
990円/月 | 2,090円/月 | 2,970円/月 |
※有料プラン契約の場合
まずは物件確認と料金シミュレーション
このようにJ:COMは「まずは無料でお試し利用」したうえで、さらに高速プランに乗り換えたい場合は契約変更という使い方もできます。
J:COMのホームページでは全国の集合住宅について「無料プラン(J:COM in My Room)は?」「契約できるプランは?」「料金はいくら?」を簡単に検索(シミュレーション)することができます。
J:COMでは申し込み前に郵便番号・住所・物件からJ:COMサービスの導入状況を示し、それに基づく実際の料金までも提示してくれるシミュレーション機能を提供しています。
まずはお住いの地域・物件に対するJ:COM設備の導入状況や料金プランを簡単に確認し、「自宅のサブ回線」「お試し利用」してみることをおすすめします。
- STEP1郵便番号・住所で検索する
J:COMのホームページ「お申込みはこちら」から郵便番号・住所により簡単に確認することができます。J:COMホームページから「お申込みはこちら」ボタンを押下します。
「ご希望のサービス」で「ネット」を選択し、利用したい物件の「郵便番号」「住居タイプ」を設定し「エリアを設定」ボタンを押下します。
- STEP2物件の選択
郵便番号以降の「番地・物件」などを一覧選択していきます。
集合住宅の場合では実際にJ:COMの設備(ケーブルテレビ設備)が導入されている物件情報に加えて「J:COM in My Room(無料・格安プラン)」の提供物件も情報として表示されます。
「番地」「物件」を選択したら「J:COMのサービスを利用していない」ボタンを押下します。
- STEP3コースの選択
実際の物件で利用可能なプランが表示されるので、利用したいプランを選びます。
「J:COM in My Room(無料・格安プラン)」の対象物件であれば、有料プラン(高速プラン)の他に申し込み可能な無料・格安プランも表示され選択可能(申し込み可能)です。
- STEP4料金の確認
該当物件での実際のコースプランが案内されます。
ここで表示された料金コースが実際に適用される料金となります。
無料プランの提供があれば「自宅のサブ回線」「無料でお試し利用」してみることをおすすめします。