新星「カシモWiMAX」はシンプルな2年契約プラン、新古品・リユース端末の利用で月額料金が安くなる

カシモWiMAXを運営する「MEモバイル」社は、WiMAXサービスより一足先に「カシモモバイル」という格安SIMのサービスを開始しています。

この「カシモモバイル」の特徴は、新古品・リフレッシュ品のスマホを安価で調達することでスマホと格安SIMのセットを非常に安く提供することで話題となっています。

そして同じように新古品・リフレッシュ品のWiMAX端末を調達することで、月額料金を安く抑えるビジネスモデルで「カシモWiMAX」をスタートしました。

この記事では、カシモWiMAXの料金体系や注意事項などを詳しく説明しています。

カシモWiMAXとは

運営会社「MEモバイル」

「MEモバイル」は格安SIMサービスの「カシモモバイル」とWiMAXサービスの「カシモWiMAX」というサービスを提供しています。

どちらも新古品・リフレッシュ品の端末を安価に調達し、それをサービス価格に反映させる(安くサービス提供する)という特徴があります。

これは「MEモバイル」の親会社である「マーケットエンタープライズ」社(東証マザーズ上場)がリユース(再生利用)を主業としている会社であるからです。

マーケットエンタープライズ社が調達した安価な端末を使ってモバイル事業を展開しているのが、子会社の「MEモバイル」です。

マーケットエンタープライズ

カシモWiMAXの特徴

カシモWiMAXの特徴は「安い月額料金」です。そしてその安さの秘密が「新古品・リフレッシュ品」の端末をサービス提供価格へ反映させているからです。

そしてもう一つの特徴は、シンプルな料金体系でわかりやすということ。

WiMAXでは2年プランに加えて3年プランも登場し、キャッシュバックキャンペーンがそれに加わることで分かりずらい料金体系・契約体系となりつつあります。

カシモWiMAXは純粋に「2年契約」「2年間の利用料金を安くする」ことを目的とした料金体系になっており、キャッシュバックなどの目を引くキャンペーンは実施していませんがその分を月額料金に反映した、分かりやすいプランを提供しています。

2年契約でシンプルな料金体系 | カシモWiMAX

カシモWiMAXの料金プラン

3つの料金体系を理解しておく

3年契約が主流となったWiMAXの中で、精力的に2年契約を提供して人気プロバイダーとなったカシモWiMAXですが、2019年1月11日に料金プランと提供ルーターの見直しを行いました。

ついにカシモWiMAXも3年契約プランを導入し、今までの人気プラン「最安級プラン」「新端末プラン」も3年契約となりました。

一方で、2年契約のプランも「TripRouterプラン」として継続しています。

これらのプランはどれも「契約期間」「料金体系」「提供ルーター」に違いがあります。

現在カシモWiMAXが提供している3つの料金プランをまとめると以下のようになります。

新端末プラン(3年契約)

新端末プランの料金体系

新端末プランの対象ルーター

2019年1月時点での新端末プラン対象ルーターは以下の2機種です。

• Speed Wi-Fi NEXT W06
• Speed Wi-Fi NEXT WX05
• Speed Wi-Fi HOME L02
• WiMAX HOME 01

Speed Wi-Fi NEXT W06

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Speed Wi-Fi NEXT WX05

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Speed Wi-Fi HOME L02

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WiMAX HOME 01

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最安級プラン(3年契約)

最安級プランの料金体系

最安級プランの対象ルーター

2019年1月時点での最安級プラン対象ルーターは以下の2機種です。

• Speed Wi-Fi NEXT W05
• Speed Wi-Fi HOME L01s

※最安級プラン対象ルーターは常に変動します。

Speed Wi-Fi NEXT W05

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Speed Wi-Fi HOME L01s

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3年契約「最安級プラン」「新端末プラン」の違い

前項で説明したように、3年契約となった「最安級プラン」と「新端末プラン」の違いは、ルーターの違いとなります。

一方で、料金的な違いは「利用開始月の料金」のみです。

「最安級プラン」は利用開始月は0円(無料)であるのに対し、「新端末プラン」では利用開始月は1,518円となり、この利用開始月以降(1か月目以降)の月額料金は同じです。

つまり、最安級プランは新端末プランよりも3年間で1,518円(月平均で37円)安くなる、という違いになります。

月平均で37円の違いなので、あまりプランの違いは気にせずに好きなルーターを選ぶと良いでしょう。

TripRouterプラン(2年契約)

TripRouterプランの料金体系

TripRouterプランの対象ルーター

2019年1月時点での最安級プラン対象ルーターは以下の2機種です。

• TripRouter
• Speed Wi-Fi NEXT W04(在庫限り)

※TripRouterプラン対象ルーターは常に変動します。

TripRouter

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カシモWiMAXの新古品・リユース端末とは

カシモWiMAXが「最安級プラン」の適用対象としている端末には「新古品端末(完全未使用品)になります。」との記載があります。

カシモWiMAXの「新古品端末」とは、以下の流通ルートで調達した端末となります。

多くの場合、新製品が出荷されると大手家電量販店などが大量に安くでメーカーから端末を仕入れます。大量仕入れなのでメーカーも相当な割引販売を行います。

しかし、大手家電量販店では次の新製品が出荷されるとまた大量購入すると同時に、倉庫に眠っている旧製品をさらに安くで売りさばき在庫を減らします。

この在庫減らしのために安くで大量に売りに出された端末がカシモWiMAX「最安級プラン」対象の「新古品(完全未使用品)端末」となります。

実質的には倉庫を移動(メーカー倉庫からカシモへ)しただけであり、開封され展示された製品ではありません。

もちろん、未開封であり一年間のメーカー保証の対象となります。

カシモWiMAXのお得度を比較

キャッシュバックなど面倒な手続きなしに、単純に毎月の料金を安くすることを目指しているカシモWiMAXですが、同様に非常に月額料金が安くて人気の「GMOとくとくBB WiMAX 月額割引プラン」というのがあります。

キャッシュバックはないかわりに、確実に毎月の月額料金が安くなり、また2年契約と3年契約が選べることで人気のプランです。

ここでは、カシモWiMAXの料金プランとGMOとくとくBB(月額割引プラン)を2年契約前提で比較してみます。

ギガ放題プランでの比較

月間データ容量に制限のない「ギガ放題プラン」「2年契約」での比較です。

ライトプランでの比較

月間データ容量が7GBに制限される「ライトプラン」「2年契約」での比較です。

カシモWiMAXの魅力は「最安級プラン」

このように、カシモWiMAXの「最安級プラン」は安さでは群を抜いているGMOとくとくBB「月額割引プラン」よりも安く設定されています。

カシモWiMAXの「最安級プラン」はルーターが限定されるプランですが、WiMAXのシンプルなプランとしては最安である魅力的なプランです。

カシモWiMAXを「最安級プラン」で使う

カシモWiMAXの最大の魅力は「最安級プラン」です。

月額料金の安さで群を抜いているGMOとくとくBBの「月額割引プラン」を超える安さを提供しています。

ここでは、カシモWiMAXの最大の魅力である「最安級プラン」の対象端末と、少々高くなる「新端末プラン」の対象端末の違いについてみてみます。

モバイルルーターで「最安級プラン」を使う

まず、モバイル型のルーターである「W05」と「W04」を比較してみます。

最新型ルーターである「W05」は「新端末プラン」が適用され、旧型ルーターである「W04」は「最安級プラン」が適用されます。

最新型である「W05」も旧型である「W04」も通信速度やバッテリーの持ちなど基本スペックはほぼ同じであることがわかります。

通信の上り速度は若干「W05」が速く記載されていますが、そもそもこの速度(上り最大75Mbps)は「東名阪の一部エリア」かつ「LTE通信利用時」において実現される速度の理論値であり、実運用上では差がありません。

なぜなら、WiMAXの魅力は「使い放題・無制限」であり、ギガ放題であっても月間7GBに制限される「LTEオプション」を使った通信時に出る速度なんて「最大瞬間風速」みたいなものだからです。

つまり、「新端末W05」にこだわらず、同じ性能である「旧型W04で最安級プラン」を選ぶのが賢いカシモWiMAXの使い方だと言えます。

据置型ホームルーターで「最安級プラン」を使う

では、据置型ルーターではどうでしょうか？

「新端末プラン」対象の「L01s」と、「最安級プラン」対象の「L01」を比較してみましょう。

据置型ルーターに関しては、SIMのサイズと本体の一部カラーのみの違いにすぎません。

こちらも最新型にこだわって「L01s」を検討する必要はなく、「最安級プラン」対象の「L01」を選ぶべきでしょう。

「安心サポート」オプション

カシモWiMAXでは、ルーター機器の万一に備えて「安心サポート」という月額330円の保証サービスを提供しています。

保証サービス内容は以下の通りです。

月額330円でWiMAX回線契約の申し込み時にのみ加入可能なサービスですが、内容的には一般的な一年間の「メーカー保証」と同等となります。

つまり、一年目であれば「安心サポート」を利用しなくてもメーカー保証での対応範囲内である、ということで、実質的にはメーカー保証が切れた後の延長保証となります。

2年契約を前提と考えた場合には、2年目の保証延長のために毎月330円を24か月間払いますか？と考えれば良いと思います。

2年目以降の保証が必要な方は、回線契約時に申し込んでください。

最安級プランの新古品端末について

「最安級プラン」の対象となっているWiMAXルーターは「新古品です」との記載があります。この「新古品」という言葉に不安を覚える方も多いかと思います。

先日、カシモWiMAXの営業職の方とお話しする機会があり、「新古品端末」について質問してみました。

カシモWiMAXが「最安級プラン」で提供している「新古品端末」とは、一例として以下の流通ルートでの入手端末となるそうです。

こんな流れなので、いわゆる「手あかのついた中古品」でも「故障端末のリフレッシュ品」でもありません。メーカー出荷後に倉庫間を移動しただけの完全未使用端末です。

もちろん、一年間のメーカー保証の対象となります。

カシモWiMAXの契約について

契約期間と契約形態

カシモWiMAXの契約期間は利用開始月の翌月から2年(24か月間)または3年(36か月間)です。

また、「自動更新型」の契約となるため、2年または3年目に訪れる「契約更新月」で契約解除(解約)を申し出なければ、次月からまた2年間または3年間の契約が自動更新されます。

2年・3年ごとに訪れる「契約更新月」以外での契約解除(解約)においては、契約解除料金(違約金)が発生します。

契約解除料金(違約金)

カシモWiMAXを契約期間内に契約解除(途中解約)する場合には「契約解除料金(違約金)」が発生します。

契約解除料金の金額は利用開始からの期間によって変動し、下表のとおりです。

課金の開始

カシモWiMAXでの課金開始日(利用開始日)は「MEモバイルが機器を発送した日」と規定されています。

カシモWiMAXは申込から機器(ルーター)の発送が早いのが特徴で、申込当日または翌日には佐川急便にて発送されます。そして、発送と同時に課金が開始される、という規定です。

なお、利用開始日の月(初月)の利用料金については注意が必要です。カシモWiMAXは料金プランによって初月料金の扱いが違います。

初期契約解除制度

カシモWiMAXは個人での申込について「初期契約解除制度」の対象です。

申込前にエリアマップにてエリア内であることを確認したにも関わらず、実際自宅内で使ってみると電波が入らない・弱い、などの理由の場合に配送到着日から8日以内であれば契約を解除できる制度の対象です。

※気が変わった、ルーターが気に入らない、などの理由で契約解除することはできません。

特に自宅での利用を前提に考えている場合、周りの住宅事情などで十分な電波が入らない場合などに契約が解除できる制度なので、まずは事前にきちんと自宅がエリア内であることを確認してから申し込みをしてください。

※そもそもエリア外である場合、「初期契約解除制度」は利用できません。

カシモWiMAXエリア情報 | カシモWiMAX

「初期契約解除制度」を利用する場合、以下のカシモWiMAXのホームページより申請書をダウンロードし、書面による提出が必要です。

初期契約解除に関するご案内 | カシモWiMAX

なお、「初期契約解除制度」を利用する場合、機器の初回配達から8日以内に書面による申請がカシモWiMAXに到着しなければなりません。

また、「初期契約解除制度」を利用して契約解除する場合においても、機器(ルーター)の返却と初期手数料(3,000円)は必要です。

支払方法

カシモWiMAXでの毎月の支払はクレジットカードのみとなります。

口座振替やデビットカードでのお支払いはできません。契約者本人名義のクレジットカードを用意しておきましょう。

プランの変更

「ギガ放題プラン」と「ライトプラン」の間でのプラン変更が月単位で可能です。毎月15日までの申し込みプランが翌月1日より適用されます。

ただし、利用開始から2～3か月間の料金プラン変更には注意が必要です。

カシモWiMAXでは「最安級プラン」「新端末プラン」のどちらも利用開始から数か月間は「月額1,518円」という低価格で提供しています。これは「カシモお得割」「カシモキャンペーン割」という割引が適用されるからです。

料金プランを変更することで、変更先の月額料金が1,518円となる場合においては「カシモお得割」「カシモキャンペーン割」が適用されない、という規定があります。

具体的に見てみましょう。

最安級プランの場合

「最安級プラン」の正規料金と「カシモお得割」適用後の料金は以下の通りです。

通常、「最安級プラン」により契約すると「割日後料金」が適用されますが、プラン変更の規定には「変更先の月額料金が1,518円となる場合、割引は適用されない」とあります。

これは、「利用開始の1か月目のプラン変更」および「利用開始の2か月目のライトプランからギガ放題プランへのプラン変更」に該当します。

この場合、「カシモお得割が適用されない」ことからプラン変更後のその月の料金は割引適用前の正規料金となります。

利用開始から3か月目以降は、「ギガ放題プランからライトプランへの変更」も「ライトプランからギガ放題プランへの変更」も、相手先料金が1,518円ではないため、「カシモお得割適用後」の料金でプラン変更ができます。

つまり、利用開始から三か月間はプラン変更しない方が良いですね、ということです。

新端末プランの場合

新端末プランにおいても同様です。

新端末プランの場合、「ギガ放題プラン」も「ライトプラン」も利用開始月とその翌月がカシモキャンペーン割適用で1,518円となります。

この期間(利用開始月およびその翌月)にプラン変更すると、変更先料金が1,518円となるため割引が適用されない正規料金となります。

つまり、「新端末プラン」の場合、利用開始月およびその翌月は料金プラン変更しない方が良いですね、となります。

このルールは「プラン変更時の相手先料金が1,518円の月のみ」に適用されるルールなので、契約から2～3か月間のプラン変更の場合のみ注意してください。

契約の解除(解約)

カシモWiMAXでの契約解除(解約)は、毎月20日締め月末解約です。

20日までの契約解除(解約)申請について、その月の月末で解約となります。20日の締め日を過ぎた場合、翌月末解約となります。

なお、カシモWiMAXは2年・3年契約自動更新型の契約であるため、契約更新月以外での解約については契約解除料(違約金)が発生します。

カシモWiMAXの注意点

「auスマートバリューmine」適用不可

WiMAXとauスマホを同時に利用すると最大月額1,000円ものスマホ代金割引をしてくれる割引サービスが「auスマートバリューmine」です。

WiMAXサービスを提供する事業者の中には、この「auスマートバリューmine」が適用できる事業者とできない事業者があります。

カシモWiMAXは現時点では「auスマートバリューmine」の適用ができません。

auスマホをご利用の方で、「auスマートバリューmine」の適用をお考えの方はカシモWiMAXを選ぶべきではありません。

電話サポートなし

カシモWiMAXでは契約前・契約後を問わず、サポートはメールのみとなっています。

BIGLOBEやSo-netなどの大手通信事業者のような、電話で丁寧な説明を希望される方はカシモWiMAXを選ぶべきではありません。

ただし、メールでのサポートが悪い・遅いか、と言えばそんなことはありません。

私は「契約/解約について」「新古品端末について」などの質問を問合せフォームから行ったのですが、最初の問い合わせから15分程度でメール返信がありました。また、そのメールへの返信で追加の確認などを行っても10分程度で回答がありました。

問合せの込み具合にもよるでしょうが、実質的なサポートが悪いということはありません。

カシモWiMAXまとめ

こんな人に向いている

• 月額料金を確実に安くしたい方
• 「新古品」という呼び方を毛嫌いしない方
• auスマホの割引適用が不要な方
• シンプルな2年契約をご希望の方

こんな場合は注意

• 「auスマートバリューmine」の適用はできない
• サポートは基本メールのみ(場合によっては折り返し電話)

カシモWiMAX利用規約(PDFが開きます) | カシモWiMAX

カシモWiMAX重要事項説明書(PDFが開きます) | カシモWiMAX